漫画だからすごく読みやすく、初心者にもオススメな本。
最初手に取った時には、モンテッソーリ?何だろう...と思った。子どもの個性や自主性を重んじ、成長を促すための教育だということを初めて知った。
この本を読んで、モンテッソーリケアは、子どもへのモンテッソーリ教育を応用したものであり、相手の能力や自主性を最大限引き出すために、本人が自分のペースで生活できるようにするためのケアであることを学んだ。ケア提供者は、本人が自由に選択できる環境を整えて、温かく見守りつつ、できないところだけをサポートする姿勢が大切であると考えた。認知症だから、高齢者だからという先入観を捨て、ありのままの姿をしっかり見ることが、真のニーズに気づき、その人のやりたいを引き出すために重要なポイントであることに気づけた。
要点のメモ
モンテッソーリ教育のポイント
1.子どもの自主性をサポートすること
→自分でできる様に環境を整える
2.教育の目的は子どもの成長
→生まれながらにして持った能力を最大限開花させることを目指す
その人ができることまで手伝うのは、尊厳を奪うことになる
高齢者の尊厳ある日々に伴走する5つのポイント
1利用者とスタッフは違う
自宅での暮らしと同じ様に自分のペースで過ごせることは重要。利用者の自発性を待つ
2.利用者の動きをよく見る
認知症だから、高齢者だからという先入観を捨て、ありのままの姿をしっかり見ることが、真のニーズに気づくための第一歩
3.利用者はよく見ている
動きを見せたり、手順をわかりやすく示すことが、利用者が自身で考え、見通しを立てる助けとなる
4.伝え方にはコツがある
理解しやすい言葉で簡潔に説明する
→ゆったりした口調で、ポイントを1つに絞って伝える
5.何度も繰り返しやることの熟成
繰り返し集中できるものを見つけるために、自由にやりたいことを選べる環境が大切。
本人ができるための条件
1.できないところだけサポート
2.整理整頓されていつでも選択できる環境に
3.失敗しても大丈夫、失敗しても責められない
4.気持ちを大切に、強制されない
自由であると同時に、温かな見守りと必要なサポートを常に感じられる環境を整える