キャサリン・A・サンダーソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ちょっと固い文章なので最初は読みづらかったが慣れてきたら割とサクサク読めた。
この本は三部構成で書かれている。(第一部は普通の人がどのように悪事に加担するか 第二部は具体的に立ち向かう方法 第三部では具体的にどのような行動をするか)
心に刺さる言葉が多くあったのでいろいろな人にぜひ読んで欲しいと思ったが、青少年の子供たちに特に読んで欲しいと思った。
いじめについても、いじめを傍観してしまう心理やそれを傍観せずにどのように対応すればよいかのプログラムについても描かれていた。自分が中高生のときにその対応ができるかどうかわからないが、この本を読んでいたらもしかしたら行動が変わっていたかもしれない、、、と思ってしまった。
また、大学で性的不正行為を減らす方法についても書かれており、この章を読むだけでもこれから一人ぐらしをする青少年たちにとって価値があると思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ499 audible
理性とは何か、モラルとは何か。
自分の中にある理性やモラルは、周りの環境によって覆されてしまうことがあります。本来は「いけないこと、悪いこと」だと思っていても、周囲の人が正反対のことをしていると、心理的なハードルが低くなってしまうのです。
「自分の責任ではない」「自分のせいにされない」状況、つまり他人に責任を転嫁できるような環境では、過ちを犯すハードルが下がり、事件は起こりやすくなります。
その一方で、「自分が悪いと思うことは絶対にやらない」という強い意志を持つ人の特徴として、自己肯定感の高さが挙げられます。しっかりと自分を持っていること。
常に自分を肯定し、意欲的に活動できる人は、周囲に流されて自分の意志を曲げることが少ないのではないかと考えました。
結局のところ、大切なのは「自分を取り巻く環境」をどう整えるか、ということなのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
悪事に対すると人間は沈黙する。
30代サラリーマンです。
とあるYouTubeで本の紹介をしており(細かな紹介ではなく、読んでみてといったもの)、購入。
特に事前調査なく、どんな事が書いてあるかもわからない状態でした。
街中で人が困っているのを見かけたことはありませんか?
そんな時、貴方は助けの手を差し伸べるでしょうか?
答えはyesともnoとも取れると思います。
周りに人がたくさんいる時or自分しかいない時、困っている人が赤の他人の時or知り合いの時、はっきりと困っていて助けを求めていると認識できる時or曖昧な時
様々な状況下での実験を通じて人がどのような決断を下すかを調査してまとめ、考察を入れた内容です。
困っていそうな人と遭遇した時の人の心理を良く検証したものです。裏を返せば、いざ自分が困っててを貸して欲しい状態になった時、どのように助けを呼べば良いか、参考になります。
翻訳版ということで、少し読みにくいところはありましたが、自分としては良い評価。
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Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃ良書だった。
悪事を行う人の心理というより、悪事を止めない大衆の心理についての内容。
悪事を認識しながらも指摘や介入ができないのは、見逃している人達が悪人という訳ではなく、脳の動きなど人間の性質的な要因が大きいということ。
つまり悪事を目撃しても沈黙してしまうことが多いのは必然。
ただ悪事はそうした周りの沈黙の姿勢によって、より増幅してしまうものなので、この沈黙の状況を変える必要がある。
そのためには知識やスキルが必要で、元の性格に関わらず方法によって培うことができる。
というような内容だった。
悪いことを止められる大衆の中の一人であれるために必要な知識が色々記載してあった。
私が実践してみようと思ったのは、心配蘇生や応急処置の方法などの専門的な知識を身につけること。
医者のような知識を身につける必要はなく、あくまで自分は知っているということを認識することが重要なので、講習とかに参加してみようかなと思った。 -
Posted by ブクログ
みんなと一緒であることは安心のしるしである。仲間外れにされたり、嫌われたくないのが一般的だと思う。
実際、ある特定集団、たとえば、学校、企業、宗教組織に所属していると、そこでは通例になっているのを否定するのは困難だ。
しかし、より広い集団、たとえば、国家、そして長期における歴史の視点からみると、その当たり前で通っていたことが、不正や不祥事であることがしばしばある。悪は実在するのではなく、ある視点に従属しているとしか思えない。
ただ、世界人類、過去から現在に至るまで、みんな共通の認識をしていたのに、この今の自分だけが、おかしいと訴えても、何の力にもならないのも事実だ。ここに善悪のない神の領域があると私は信じている。
それは極端にしても、同調するのが必ずしも快いといえないまでも、多くの人は同調傾向が強いと思う。この本の革新的なところは、少数派の変革者に注目して、それをハウツー物にしているところだ。
脳神経にも触れているのも、一つの特徴であるとも言える。何より実例が豊富だ。この先、新しい倫理学ができるかもしれない。 -
Posted by ブクログ
人は善にも悪にもなると思う。
特に、集団における同調圧力の力は凄まじく大きい。制服、会社の理念、誇らしくもあるのかもしれないが、それは同調を促す。
ミルグラム研究が取り上げられているが、指示に従う時に、自分の責任を薄まったと勘違いしてしまうのか?
いじめは多数の傍観者がいて表面化するのに時間がかかる。いじめを注意した為に自分が対象になることもある。
誰もが我が身が可愛い。そして自分の子供、あるいは友人など、自分の身内意識を持っている人が可愛い。
「見て見ぬふり」も傍観者を表す言葉だ。そして、傍観者が多いほど、傍観者を生む。
本の帯に「抗議の声を上げるのをやめたほうが楽だと感じたことが何度もありましたが、本書はそれに屈することがないように勇気を与えてくれました。」と。
ルワンダで大量虐殺が起きた時、難民を勇敢に助けたのは人助けをした経験を持つ両親のもとに育った人が多かったという。
正しいことも認識とスキルを身につける必要がある。
自分1人が声を上げてもという自己認証に対する過小評価を乗り越え、居心地の悪さも乗り越えなければならない。
それが出来たら、選択を迫られた時、内面の奥底にいる自分を誇らしく思うだろう。