玄田有史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
★本書のメッセージ
困難に直面したときに「希望」は訪れる。希望は、探しつつづけることに価値がある
★読んだきっかけ
好きな本である「働く理由」に紹介されていたため
★本の概要・感想
労働経済学者である弦田氏による「希望」の研究。希望とは何か、どのようなときに希望は訪れ、そして去っていくのか。
東日本大震災前に書かれた本。ただ、読んでいると自然と震災のことをイメージする。どんな困難にあっても、人々は希望を必要とし、そのために前向きに歩み続けたい。
★本の面白かった点、学びになった点
*希望は「探し続けること」が大事
・当初の希望が無くなったり、打ちのめされたりすることはあると思う
・しかし、これまで仕事上に大きなやりがいを感じてきた人たちは皆「希望を修正させてきた」という人。当初の希望を達成させたわけではない
・だから、希望は探しつづけよう、求め続けよう
*大学や学部を選ぶときには、自分が得意そうだという基準で選ぶことをお勧めしない
・むしろ、よく分からないんだけど、気になって仕方がないことを専攻に選んだ方がいい
→分かりたいけど、分からない、そういう仲間と出会うことができるから。そういう仲間と出会えるのはとても貴重なことだから
*日本では仕事に希望を求める人が多いが、仕事に充実感を抱いている人の特徴として、仕事以外のつながりが多いと分かった
・仕事以外の「弱いつながり」こそが、普段の仕事を充実させる
・だからこそ、弱いつながりは重要。逆説的に仕事に良い影響を与える
・仕事以外に居場所があると、より心を豊かにして安心して取り組めるのだ
*希望は挫折から生まれる
・岩手県釜石市ほど、希望について話を聞けるところはない
・自然災害や経済の変化によって、町の産業は何度も衰退したが、そのたびに復活を遂げてきた
・そのような、何度も挫折を経た場所こそ、希望について語る人が多い
*希望は修正できる
・無駄な努力などない、すべての経験と事柄に意味があると考えている人のほうが、希望を持って生きている
*大学の4年間くらいは、すべての人が幸せに生きるためにはどうすればいいのか、考えながら学生生活を送ってほしい
*人生で大きな壁にぶつかったときに、大切なことは一つ。ウロウロすること
・大きな壁や問題を乗り越えようとしなくていい
・時には、逃げたりすることもいいだろう
・そんなときに、逃げるタイミング、回り道を探すために、大事なのは、ウロウロすることなんだ
*今、人生に希望が持てないのだとしたら、希望を作るための4要素を思い出そう
・気持ち
・何かー自分にとって大切な何か、事柄
・実現ー達成ビジョン
・行動
●学んだことをどうアクションに生かすか
・大きな壁にぶつかったときに、ウロウロする
・また、苦しい時、辛くなった時に、読み返したい、希望を持ち直したい
・弱いつながり、友人や家族を大切にしたい。そして、柔軟に希望を変更し続け、生き続ける -
Posted by ブクログ
ネタバレ前半はちょっと薄っぺらいな、という感じ、幸福や希望に関しての統計データもあまり好きではないけど、途中から目に留まった言葉があったのでメモっときます。
・ウィークタイズ=緩やかな信頼で繋がった仲間のこと。遠くにいてたまに会うくらいの関係の友人。まったく違う環境に居る彼らが何かヒントをくれることがある。
・ケチになるな。(目先の損得勘定にとらわれない。それが無駄だとは限らない)
・大きな壁にぶつかったときに大事なことはちゃんと壁の前でウロウロしていること。
・絶望の反対はユーモア(作者の言葉ではないが)
・まんざらではない(仏語ではC'est la vie. 英語ではThat's life)
ところで政治は国民を幸福にするのではなく、不幸にしないことが大事だという作者の意見がありました。菅元総理が同じこと言ってましたね… -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
「希望」が「喪失」とセットで語られる現代。
希望とはそもそも何なのか?
社会のなかでの希望の意味とありかについて、一人ひとりが探求するための科学的プロジェクト、それが「希望学」だ。
[ 目次 ]
序章 希望学がめざすもの
第1章 希望がある人、希望がない人
第2章 希望、失望、仕事のやりがい
第3章 友だちの存在と家族の期待
第4章 恋愛と結婚の希望学
第5章 挫折と幸福、希望を語るということ
第6章 格差社会に希望はあるか(対談 宮崎哲弥×玄田有史)
第7章 絶望の淵で語れよ希望(対談 山田昌弘×玄田有史)
おわりに データは何を語ったか
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
玄田有史は「仕事の中の曖昧な不安−揺れる若者の現状」という、当時、結構話題になった本を書いた人。その本は、僕も面白く読んだ記憶がある(どんな内容だったかは記憶が曖昧だけれども)。
現代は希望が持ちにくくなった時代であると言われたりするが、その理由は何で、どうやっていけば良いのか、といったことを考える「希望学」という新しい学問分野をつくることを筆者は提唱していて、実際にその研究成果を専門書にまとめて発表したりしている。この本は新書なので、その「希望学」の内容を、かいつまんで、分かりやすく解説したものである。
前提にうまく、入っていけない。「希望を持つことが難しい時代」「何となく閉塞感を感じる時代」なのかもしれないというか、ニュースや新聞等を見ていてもそういうことは前提とされているような気がするが、僕個人はそういった閉塞感を感じることが少ないからだと思う。
前提にうまく入っていけないので、書いてあることになかなか共感しにくい。分かってて読んだのだろう、と言われるとあやまるしかないのだけれども、結局のところ、あまり印象に残る本ではなかった。 -
Posted by ブクログ
「そもそも、希望って何なんだ?」
そんなことを疑問に思った人にはおすすめの一冊。
仕事、友達、恋愛と結婚、挫折経験、格差社会などとのかかわりから「希望とは何か」をとらえようとしている。
まだまだ研究としては物足りない感じが否めず(アンケート調査の回答数が少ない気がする)、研究結果に納得するというまでにはいかなかった。
でもこれは研究の初めのほうで書かれた本で、まだ序章。
まずは「希望」を学問的に考えたことが、大きな一歩ではないかと思う。
国際社会より、政治より、身近に感じやすい「希望」(あるかないかは別として)。
研究結果に自分の経験を照らし合わせたりして、読んでて楽しかった。
この本を読んだら、「希望を持ちなさい!」なんて軽々しくいえなくなる・・・
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