玄田有史は「仕事の中の曖昧な不安−揺れる若者の現状」という、当時、結構話題になった本を書いた人。その本は、僕も面白く読んだ記憶がある(どんな内容だったかは記憶が曖昧だけれども)。
現代は希望が持ちにくくなった時代であると言われたりするが、その理由は何で、どうやっていけば良いのか、といったことを考える
...続きを読む「希望学」という新しい学問分野をつくることを筆者は提唱していて、実際にその研究成果を専門書にまとめて発表したりしている。この本は新書なので、その「希望学」の内容を、かいつまんで、分かりやすく解説したものである。
前提にうまく、入っていけない。「希望を持つことが難しい時代」「何となく閉塞感を感じる時代」なのかもしれないというか、ニュースや新聞等を見ていてもそういうことは前提とされているような気がするが、僕個人はそういった閉塞感を感じることが少ないからだと思う。
前提にうまく入っていけないので、書いてあることになかなか共感しにくい。分かってて読んだのだろう、と言われるとあやまるしかないのだけれども、結局のところ、あまり印象に残る本ではなかった。