玄田有史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
★本書のメッセージ
困難に直面したときに「希望」は訪れる。希望は、探しつつづけることに価値がある
★読んだきっかけ
好きな本である「働く理由」に紹介されていたため
★本の概要・感想
労働経済学者である弦田氏による「希望」の研究。希望とは何か、どのようなときに希望は訪れ、そして去っていくのか。
東日本大震災前に書かれた本。ただ、読んでいると自然と震災のことをイメージする。どんな困難にあっても、人々は希望を必要とし、そのために前向きに歩み続けたい。
★本の面白かった点、学びになった点
*希望は「探し続けること」が大事
・当初の希望が無くなったり、打ちのめされたりすることはあると思う
・しかし -
Posted by ブクログ
ネタバレ前半はちょっと薄っぺらいな、という感じ、幸福や希望に関しての統計データもあまり好きではないけど、途中から目に留まった言葉があったのでメモっときます。
・ウィークタイズ=緩やかな信頼で繋がった仲間のこと。遠くにいてたまに会うくらいの関係の友人。まったく違う環境に居る彼らが何かヒントをくれることがある。
・ケチになるな。(目先の損得勘定にとらわれない。それが無駄だとは限らない)
・大きな壁にぶつかったときに大事なことはちゃんと壁の前でウロウロしていること。
・絶望の反対はユーモア(作者の言葉ではないが)
・まんざらではない(仏語ではC'est la vie. 英語ではThat& -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
「希望」が「喪失」とセットで語られる現代。
希望とはそもそも何なのか?
社会のなかでの希望の意味とありかについて、一人ひとりが探求するための科学的プロジェクト、それが「希望学」だ。
[ 目次 ]
序章 希望学がめざすもの
第1章 希望がある人、希望がない人
第2章 希望、失望、仕事のやりがい
第3章 友だちの存在と家族の期待
第4章 恋愛と結婚の希望学
第5章 挫折と幸福、希望を語るということ
第6章 格差社会に希望はあるか(対談 宮崎哲弥×玄田有史)
第7章 絶望の淵で語れよ希望(対談 山田昌弘×玄田有史)
おわりに データは何を語ったか
[ POP ]
[ おすすめ度 -
Posted by ブクログ
玄田有史は「仕事の中の曖昧な不安−揺れる若者の現状」という、当時、結構話題になった本を書いた人。その本は、僕も面白く読んだ記憶がある(どんな内容だったかは記憶が曖昧だけれども)。
現代は希望が持ちにくくなった時代であると言われたりするが、その理由は何で、どうやっていけば良いのか、といったことを考える「希望学」という新しい学問分野をつくることを筆者は提唱していて、実際にその研究成果を専門書にまとめて発表したりしている。この本は新書なので、その「希望学」の内容を、かいつまんで、分かりやすく解説したものである。
前提にうまく、入っていけない。「希望を持つことが難しい時代」「何となく閉塞感を感じる時代 -
Posted by ブクログ
「そもそも、希望って何なんだ?」
そんなことを疑問に思った人にはおすすめの一冊。
仕事、友達、恋愛と結婚、挫折経験、格差社会などとのかかわりから「希望とは何か」をとらえようとしている。
まだまだ研究としては物足りない感じが否めず(アンケート調査の回答数が少ない気がする)、研究結果に納得するというまでにはいかなかった。
でもこれは研究の初めのほうで書かれた本で、まだ序章。
まずは「希望」を学問的に考えたことが、大きな一歩ではないかと思う。
国際社会より、政治より、身近に感じやすい「希望」(あるかないかは別として)。
研究結果に自分の経験を照らし合わせたりして、読んでて楽しかった。
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