諸橋仁智のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ぶっちゃけ、まず表紙の写真がなんてかわいんだろうと思って手にしました、内容は結構ワイルドですがw
前半は著者が暴力団構成員として薬の密売、闇金業を行い、そして自ら覚醒剤の使用により、幻覚、幻聴に支配されて、失敗を繰り返す日々を振り返り描かれる。そして留置所で読んだ弁護士大平光代著『だから、あなたも生きぬいて』から影響を受けて自ら弁護士になるため勉強を始め、合格するまでを後半では描かれる。
諸橋さんはとても頭のいい人で、ヤクザとしての闇金業の営業も、試験勉強も、効率的に、うまくこなせるんだろうなと思いました。とても才能のある人が、なぜヤクザの道に進んだのか、家族との関係とか、薬物依存になっ -
Posted by ブクログ
印象に残った箇所については、以下のとおり。
【P4】本書でも説明するけど、僕が意識した生き直しのコツは、「生活リズムを朝方に整える」「人間関係を取捨選択する」「しつこくなる」の3点。これだけで、かなり生きやすくなった。
【P79】情報は整理されて初めて使いもの(になる。信ぴょう性、重要性、緊急性などをマトリクス的に整理して活用すべきだったけど、当時の僕にそんなことはできなかった。
【P130】人生のやり直しのときに、焦ってはならない。焦りは禁物だ。ゆっくりと社会に歩調を合わせて、そのスピードに慣れる。反撃するのはスピードに慣れてからだ。
【P139】ちょこちょこ勉強を「習慣」化する。習 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトル通り。
著者は20代のころシャブの売人で、そのうち自らも覚醒剤乱用者になってしまい、精神科病院への措置入院歴もある。いわゆるシャブボケの状態になったため組からも破門されてしまうのだが、これがかえって人生の転機となり、入院中から宅建の勉強を始め、最終的には司法試験合格を勝ち取る。
弁護士になってからシャブ中になる人は何人かいるけれど、逆はかなりレア。文章も散漫ではあるが読む価値はある。「シャブをやめたい人たちは、シャブをやめる前に生活リズムを整えてみよう。」など、実体験に即したアドバイスが本気なのか冗談なのか微妙な味わいがあってユーモアもなかなかある。