ハリエット・ビーチャー・ストウのレビュー一覧

  • アンクル・トムの小屋(下)
    つい最近光文社文庫で新訳ができたということで、昔からタイトルだけは知っていたものの読めてよかった。世界史の資料集で『奴隷制度を告発した』とか紹介されていたような気がしたのでもっと堅苦しいものかと思っていたが、当時の実情を知るのみでなく読み物としてもとても面白かった(最後のハリス一家の大団円はできすぎ...続きを読む
  • アンクル・トムの小屋(下)
    南部のシェルビー家いたトムは、ある日借金返済を含め、売られることになる。いつか買い戻すと言うことを信じて、ニューオーリンズの奴隷市場へ向かうことに。トムは南部ニューオーリンズに向かう船の中で主人サンクレア氏と一人娘エヴァに引き取られる。サンクレア氏の下で、とても幸せに過ごすがある日一人娘のエヴァは心...続きを読む
  • アンクル・トムの小屋(上)
    面白かったし他の人にも勧めたい。
    世界史の資料集にタイトルが出てきたのを何となく覚えていて、ちょっと前にハックルベリー・フィンの冒険を読んだりBLM運動もあったりしたのもあって黒人奴隷・差別の歴史に興味を抱いて読んでみた。

    程よい人数の登場人物と場面切替もあり読みやすい。トムが真面目実直な人物だか...続きを読む
  • アンクル・トムの小屋(下)
    解説までしっかりと面白かった。おもしろいなあと思って読んでいたけれど、そこまで人気だったなんて知らなかった。
    知らないことが多いな。そして、それだけの人が読んでいた、ということもものすごく意味のあることだと思う。
    奴隷制度が普通だと思う価値観ってどんな雰囲気なんだろう。時代の価値観って人間の道徳心よ...続きを読む
  • アンクル・トムの小屋(下)
    上巻から引き続きサンクレア邸でのエピソードかま始まる下巻。奴隷制度はキリスト教の教えを基盤にしていかに間違ったことであるかを滔々と読者に問うだけではなく、とても様々なエピソードを盛り込んだとても読みごたえのある興味深い作品と感じた。奴隷商人のような根っからの悪人は勿論、サンクレア氏の妻マリーのような...続きを読む
  • アンクル・トムの小屋(上)
    ものすごく面白かった。まさに現代訳、と言うような雰囲気の作品。すらすら読める。現代訳ってすげー! 他の訳を見たわけではないけれど。
    思わず眉を顰めるような表現はあるけれど、それはその当時の価値観に対してで、一番最後にある差別を助長するためではないことは、読んでいてわかります。
    逆にそういうところを修...続きを読む
  • アンクル・トムの小屋(上)
    _小さな子供たちだけが、唯一本物の民主主義者だよ。_

    なかなか読む機会がなかった名作
    職場の読書会のおかげで読むことができました。

    アンクル・トムの受難の物語。
    ケンタッキー州の裕福な農場、シェルビー家のお屋敷に奴隷として仕えていたアンクル・トム。家族も一緒で、キリスト教徒の奥様から大切にされて...続きを読む
  • アンクル・トムの小屋(下)
    抄訳とは違った印象。法を超える善への勇気、家族、特に母の子を想う愛情、上下巻1,000ページを超える圧巻の長編だった。ただ奴隷制は悪だというだけでなくそこに至る歴史、体制下での社会、秩序、転覆したときの影響、支援のあり方とさまざまな難しい面がある。今日の国と国の接し方についても白黒の二面だけではない...続きを読む
  • アンクル・トムの小屋(上)
    小学生の頃ポプラ社の全集で読んだ。聖書がやたら出てくる、女性の奴隷が追手に迫られ。流氷の上を飛び移りながら逃げた、主人公のトムが売られた記憶がうっすらあるのみ。教訓的なお話というより小説としてのおもしろさに惹かれた。2023.7.2
  • アンクル・トムの小屋(上)
    黒人奴隷制度撤廃のきっかけとなった、人類史でのエポックメイキング的な、本書。黒人奴隷が受ける不当な扱いに怒りがこみ上げるが、この本を出版時の読者達はどのような気持ちで読まれただろう。大ベストセラーになったとのことなので恐らくは相当な物議があったことだろうと思いを馳せながら読む。作者はキリスト教の教え...続きを読む