辻由美のレビュー一覧

  • 読書教育――フランスの活気ある現場から

    Posted by ブクログ

    若者の読書離れという問題はどこの国でもあるようだ。フランスではこの問題に対してどのようなことをしているのかが書かれていた。
    序章でのパリ読書センターと学校がタッグを組んで行うワーク(小学校を縦割りにして、それぞれテーマに沿った本を読んだり議論したり、外に出掛けてみたり等)も面白かったが、高校生ゴンクール賞は特に興味深かった。
    日本でいう芥川賞の審査員が高校生になったものという感じで、授賞式にはメディアも多く押しかけるかなり規模の大きいイベントである。
    作家にとっては生活のかかっている事でもあり責任あるイベントなので高校生たちも読書や議論に能動的になっていく。
    後半にはクロノス賞とアンコリュプテ

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    2021年03月16日
  • 読書教育――フランスの活気ある現場から

    Posted by ブクログ

     フランスの読書推進策は規模が大きい。まず、教員のほかに読書教育のスペシャリストであるアニメーターという役職が確立されており、継続的計画的な毒素指導ができるということだ。日本の司書や司書教諭はどちらかといえば事務職的な扱いを受けていることが多く、教育というアクティブな面はあまり発揮されていない。日本でも遠慮なく読書推進を実行できる立場にしなけれならないと感じた。
     そして、究極の読書推進策が文学賞の選定者として子供たちが中心的な役割を果たすという行事である。本書で紹介されているのは日本の芥川賞にあたるような一般向け文芸作品の新人賞の選定を高校生が行う高校生ゴンクール賞と、老年の問題を扱った作品

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    2016年01月02日
  • 読書教育――フランスの活気ある現場から

    Posted by ブクログ

    フランスでは子供たちが選ぶ本の賞があるのだそう

    身近でなかったり、好きでもない人からすすめられても
    本を読む気にはなれないけど

    こんな賞があったら読書人口が増えるのではないでしょうか

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    2009年10月04日
  • 読書教育――フランスの活気ある現場から

    Posted by ブクログ

    「若者が本を読まなくなった」

    こう言われているのはフランスも日本も同じ。

    しかし、フランスの読書率は上がった。

    なぜか?


    この本では「若者が与える賞」を通じて読書教育を描いている。

    「高校生ゴンクール賞」「クロノス賞」「アンコリュプティブル賞」
    この3つは若者が選考委員を務め議論して賞を与える本を選ぶ。

    そうそう。一つの本について話し合う、というのは、とても楽しいんだよね。
    学校・書店・行政がお互いに文句を言いつつもがっちり協力しあっているのが清清しい。


    特に気に入ったセリフは以下。

    「最近は接近しやすい本に人気があつまります。けれど、しっかりした論拠のない人気は長つづきし

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    2009年10月04日