藤山和久のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
妻が建築関係に携わっていたので、建築とは無縁な自分もこの本を手にしました。
(最初に建築関係を少々悪く書いていることがあるので、建築関係の皆様、不快にしてしまったら申し訳ありません。初めに謝っておきます。)
建築となると、いつも少々腑に落ちないことがよくあります。オシャレというかデザインというか、そのようなものを大切にし、機能やお金などの現実的なことはふわっとして流される。大切にしているものを「教えて」と近寄ると、わかるようなわからないような説明で釈然としないことも。
なので、建築関係はうーむ…という気持ちが少なからず、ありました。
ですが、この本では、その建築関係方の考え方や見方を一般人にもわかるような言葉で書いて頂いているので、今までのモヤモヤが晴れるようなことが多かったです。
そして、建築家の良さが何となく見えてくるのではないかと思います。(建築家に設計を頼むと建築料を15〜20%ほど取られるため、そこまでして建築家を利用する必要があるのか?とも思っていたほど斜に構えていました。建築家の方、すみません…)
建築の知見がない方でも楽しく読めるため、一度手に取ってみてはいかがでしょうか? -
Posted by ブクログ
今流行りだったり標準的だったりする新築住宅の仕様について、立ち止まってその意義や暮らしやすさを考えさせる、大変家造りに役立つ本です。
当方、家を建てようと間取りの本などいくつか読み漁っているなかでこの本に出会いました。読み進める中で、例えばなぜLDKはひとつの広い部屋なのか、という疑問が湧いてきます。そして、なぜそのほうが良いと考えているのか、実際は成り行きでそう思ってるだけのことに気づきます。自分が当然と思って計画していることを、改めてこれで良いのか?、自分はそこに何を求めているのか?、考える貴重なきっかけになりました。
あまり具体的な「家の良い仕様」が毎テーマで提案されるわけではありませんが(具体的な提案があるものもあります)、それは人それぞれである、というのが趣旨なのかな、と思います。
文章も読みやすく、エッセイとしても面白いです。 -
Posted by ブクログ
家づくりの情報収集のつもりで手に取ったが、建築家の裏話が盛り込んである本で、読んでて面白いけど、役に立つのかは不明。
それでも得られた知識はあった。
・自転車置き場はちゃんと考えといた方がいい。その辺に置いとくと錆びる。
・狭い家で動線を短くすることに必死になるより、家の面白さを作った方が楽しい
・子育て世代と老人世代で必要な家は違う。2回家を建てるのもあり。
・日本の家は欧米の家と比べて、明るい。目から取り込める光の量も影響している。
・ウォークインクローゼットは人が入る動線の分収納効率は落ちる。壁面収納の方が効率がいい。
・子供部屋、後から仕切れるように作るくらいなら、最初から別の部屋で作っておけば?
・リビングを広くするのではなく、ダイニングを広くした方が、日本人にはあっている(リビングで語らう文化が無いから、食事の時に集まって喋るだけ。ならばダイニングを広くした方が使い勝手が良い) -
Posted by ブクログ
▼memo------------------------------------------------------------
・住まいにおいては広さと心地よさはかならずしも比例しない。部屋のかたち、窓の位置やサイズ、光の入り方、部屋と部屋とのつなげ方など、様々な要素が絡み合って居心地の良し悪しは決まる。
・隣家との空間は最低でも一メートルはほしい、建物のメンテナンスも楽に、きめ細かくできる
・「そもそも、あなたはどのような暮らしがしたいのですか?」
・ときには一人にさせてほしい、子供の縄張りづくりは、すでに六歳頃には始まっている
・「そもそも住まいというのは、のんびりとくつろぐ場所ではない。朝から晩まであれこれと作業する場所なんです」
・住宅の設計には「3つのS」が必要
(1)スッキリ (例:収納スペースの十分な確保)
(2)スマート (例:高機能な設備機器の導入、ビルトイン食洗器)
(3)スペシャル (例:毎日の気分を上げてくれる無垢版の大きなダイニングテーブルを特注)
・住宅はそのコントロールを誤ると、本来豊かなはずの人生の足かせとなる。そのためには住宅にはお金をかけすぎないで軽やかに生きる、というのも老後を楽しく送る為のアイデアの一つといえる。私の知り合いには、家を建てない建築家が多い。本書に登場する建築家も三分の一はずっと借家暮らしだ。