大﨑洋のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
吉本興業の会長が書いているという興味本位程度で読み始めたが、進めるうちに自分の中で☆が増え始め、中盤では☆5つとなった。
12にしないこと、についても本分に書いていることもほぼ全ての内容で共感できるものだった。今は「~しなければならない」という論調が強いと感じているため、「しないこと」を明言なさっていることに感心した。
またご本人が様々な挫折を経験、ご自身で認識なさっているため、このような考えに至ったものと勝手に親近感を抱いた。50代中盤の自分だが、最後には「よしもとで働いてみたい」と思った、冗談抜きで。
もうひとつ、ダウンタウン愛も強く感じた。僭越ながら微笑ましい。 -
Posted by ブクログ
・くるくる変わる人間とその瞬間に会っただけ。
・全ての瞬間で悪人もいい人もいない。
・人間は日々変容していく。
・本当に悩みを解決したいのなら、自分に相談するしかない。
自分の悩みに答えを出すのは、自分だけだ。
・「異質な人」がいるからこそ、社会は多様性を持つ。あれこれ悩んで考えることが、夢見る力や構想力につながる。
・どんな仕事でも、とりあえず与えられたものを全力でやってみる。
・笑いというのは「愛情」をベースとした人と人との繋がり。
・合理性を求めすぎた瞬間、愛情と人間臭さは消えてしまう。
・みんな、「そういうものに、私はなりたい」という気持ちを抱えて、下手くそに生きている。
だけど、「そういうもの」が「どういうもの」でも、下手くそでも、ぼちぼちつきあっていくと、それが自分らしさになる。居場所って、きっと、自分らしさでもある。 -
Posted by ブクログ
「3人目のダウンタウン」と言われるほど、
浜田雅功と松本人志の才能を見抜き、
ずっと育ててきて、吉本興業の会長にまでなった。
生い立ちから入社してからのたくさんの苦労話。
たくさんのタレントや芸人との裏話など、
読んでて楽しかった。
何より、脱力系でありながら、やるときはとことんやる、
という、真摯な性格がうかがえる。
人間的にとても好感が持てる方。
居場所がなかったと、書いてあるが、
大崎氏自体が、たくさんの人の居場所になっていたのでは。
くよくよしているときは、しゃーない、
と、口にすると、少し楽になるかも。
細かいことにこだわる人や、
周りから浮いているんじゃないかと思っている人、
些細なことで、心が折れてしまいそうな人、
この本を読めば、きっと元気になれる! -
Posted by ブクログ
吉本興業の会長まで務めた人だが、飾ったところがない。修羅場をくぐった武勇伝でもない。元々の自分の性格をよくわかっていて、その上で、ダウンタウンの才能にほれ込んで彼らの笑いを世の中に届けること、そして会社を良くしたいという思いで会長まで上り詰めた人。興業という裏社会とのつながりも躊躇なく語り、その上で、正すべきところは正し、でも、ルールでがちがちに縛りたくないという優しさ。こういう人が、企業のトップにいると、社員は幸せだなあ。
競争しない。友達は無理に作ろうとしない。誰か一人でも信じてくれる人がいればいい。その人に恥じないように生きればいい。逃げる場所を持つ。いやな人はいるが、自分にとって見えている面が嫌なところであるだけ。他の人にはその人の良い面が見えている。この視点、冷静に考えればすごくわかるのだが、私、今、とある人達をそういうように見られない位、人を嫌いになる出来事があった。その人たちは誰かにとっては良い人で、私には嫌な奴なんだろう。客観的にはそうなんだろう。ただ、いやなことをされた真っ只中にある今は、冷静に見るのは難しいけど、「こんな考え方もあるな」と触れるだけでも良い。
仕事って「誰かの役に立つ」、そこから始めれば良いし、その積み重ね。本当にそう思う。この方は仕事が軌道に乗ってきたら転勤命じられて、腹立つしクサルこともあったに違いない。でも、根は腐らず、「人の役に立ったらうれしい」という思いで、いろんな人に引き上げられたのだったら、彼もすごいけど、周りもすごい。そんな関係で仕事に打ち込めたのはうらやましい。私の仕事生活でそんなことはなかった。でも、いい。著者も言ってる「仕事で認められなくても職場で知りえる人って人類の中の微々たるもの。」
最後、吉本をルールがちがちの会社にしたくない、なぜなら芸人になりたい人は、社会の底辺の人(お金がない、あたたかい家庭を知らない、差別されてる人)が身一つで一旗揚げようとして来る、そんな人たちの「居場所を作る」という言葉は、胸が熱くなった。吉本と裏社会の問題はよく報じられるけど、この本を読んだら、ちょっと見方が変わるかも。また、やくざをバックにした創業家族に退陣してもらうくだりは手に汗握る展開だった。
今、謹慎中の松本人志さん、もちろんこれを読んでるなら、どう自分の芸人人生を正す??
余談ですが、、、会長がよく通った大阪の清水湯、23年に閉業したようで残念。読後、大阪に行ったら行こうと思ったのに。 -
購入済み
ええ本です
一気に読めました。
何かタメになった!、と言うよりはネクタイを少し緩めて楽になった。
と言う感覚を読み終えた後感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・うっちゃったまま、ずっと寝ているのに飽きたら、のんびり、のそのそおきだしてなんとか明るく一歩踏み出せば、どんな人の人生にも思いがけない幸せや出会いが必ず、必ずあるものです。これが「嫌われている自分」の対処法です。
・人間関係や仕事がうまくいかず、今いる場所がつらかったら、頑張らなくていい。逆に、人間関係も仕事もうまくいっていたとしても、今井る場所が辛いものになることもあるから、その場合も頑張らなくていい。頑張り続けるのもしんどいし、完全に逃げるのも勇気がいるから、「避難場所」に一時的にちょこっと行ったらどうだろう?つらい時は「逃げる」のではなく「緊急避難」する。少しの間だけ、その場を離れて一人になってみる。ふうっと大きな深呼吸をして「戻ろう」と思ったら、また戻る。そういう場所を持っておくと救われる。
・大勢の中なのに一人になれる避難場所、見つけておいてくださいね。
・白という自分の主観を知る。黒という相手の主観を知る。自分と相手の人格や立場が違うことを知る。白は黒を、黒は白を理解する。白と黒の中間「グレーの答え」を考え出す。あるいはグリーンかも、ピンクかも、と考えてみる。こんな「七色の練習」をすると、自分を知ることができるし、相手を知ることもできます。その結果、無意味な対立をすることもなく、落とし所が見つかる。
・人間は、それぞれが別の主体でありながら、共感し合って、相互に了解し合う「みんなの主観=相互主観」を作るby野中郁次郎 「みんなの主観」を作るなら、自分一人で完璧を目指さずに済む。どこか曖昧で、どこか胡散臭くて、どこか意味がわからない。そういうネタの方が、案外いいオチに結びついて笑いも取れたりする。
・相談はしなくても、ちょろっと言葉にできる相手がいるのは、かなり違います。答えをくれなくても、正解が分からなくても、「しゃーない」と言ってくれる相手がいるのは、グッと違います。
・一人一人と向き合って、一人一人のことを考えて、一人一人の居場所を作らないといけない。
・目的地は定めない。ひたすら時間をかける。時代に逆行するやり方ですが、効率の話をしたら僕たちはロボットに敵いません。だから逆張りでロボットがしない無駄なことをわざわざしてみてもいいんじゃないでしょうか。試しに目的も時間も忘れて、掃除でもおしゃべりでも、考え事でも、何かひたすらやってみる、なんていいかもしれませんよ。
・好きという入口は飾りで、もしかすると「お金が儲かって人に認められる」という出口があるから、好きなふりをしてるんじゃないかと疑いたくもなってきます。何より、「そういう発信って疲れへんのかな?」と思うんです。僕が思うに、自分に何ができるかは分からないけれど、人のために自分は何ができるかを追求してみる。そのうちに、誰かの役に立つことが見つかるんじゃないでしょうか。
・たとえ死んでしまっていても、たとえもう会うことがなくても、「この人だけはわかってくれている」という存在が心の奥にいたら、どうでもいい人に誤解されていることくらい、どうでも良くなってくるんです。 -
Posted by ブクログ
2023年初版。著者にとても興味を持っていました。勝手なイメージとしては、ダウンタウンを売れっ子にした敏腕マネージャー・今田耕司さん・東野幸治さんをはじめとする芸人さんをプロデュースしたやり手。きっと上昇志向の塊のような野心家。読んでみると全く本人には、そんな意識はないようです。ただ、感じてのは仕事については懸命に向き合ってきたこと。世間では当たり前に訴えられていること、友達が大切であることやコミュニケーションの重要さなどを否定はしないが、絶対的なものではないと言うこと。それとお母さんとのこと、ダウンタウンの二人との逸話や関係。3人目のダウンタウンと呼ぶにふさわしい方だと思います。面白かった。読みやすかった。なんだか少し肩の力を抜かせてくれる本。
-
Posted by ブクログ
すごく共感できるところと、でも吉本の会長まで登り詰めたからには、おっしゃるとおりにはいかなかったところももっとあっただろうにと思ってしまう部分とあって、その折り合いをどうつけたのかが知りたいところなんだけどな、という読後感もあった。
「たまたまなっただけ」という謙遜はそのとおりなのだろうけど、でもご本人的にももっといろいろな感情が動かないわけないのではと思うのは、深読みしたすぎ?まあ、大人の事情で書けないこともあるのだろうけど。
ただ関東の人間なので、二丁目劇場時代はわからないけど、東京進出後はダウンタウンをずっと見てきた者としては、大崎さんから見たダウンタウン史という側面もあったので、終始興味深く読ませていただいたことは間違いないです。 -
Posted by ブクログ
吉本興業の冴えないサラリーマンが、ダウンタウンのマネジメントをきっかけに東京へ大阪へと流転しながら、成り行きで社長の座に流れ着く。成長とか野心とか成り上がりとは一切無縁の「アホ社員」が半生を振り返って掲げた人生訓は、12の「しないこと」だった。
読んでいて想起したのは、キーツのネガティブケイパビリティ。
「事実や理由をせっかちに求めず、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいられる能力」
しゃーないものはうっちゃる。とりあえず脇に置いておく。うまくいかない、どうにもならない時にこの本をパラパラめくれば、少しラクになるかも。そんな本かなと思う。浜ちゃんの「1回休み」にずいぶん救われたりする。