小松正のレビュー一覧

  • なぜヒトは心を病むようになったのか?

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    ■パートナー間暴力に影響する「K因子」
     パートナーへの暴力を行使する・しないという個人差を生み出す要因について「生活史理論」の観点からアプローチする研究が行われている。
     「生活史理論」は生物の生活史が自然選択による適応進化の結果として形成されてきたという前提に基づいて、生物の種間や種内の生活史選択の多様性について理解するための枠組みである。「生活し選択」の代表的な例は「性急な戦略」と「緩慢な戦略」の二つである。
     「性急な戦略」の特徴としては早い成長、多産、高い死亡率、短い寿命等が挙げられる。
     「緩慢な戦略」は安定的で安全な環境におかれた生物に適していると考えられる。
     今日では、個人が

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    2025年04月10日
  • 社会はヒトの感情で進化する

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ―――あらすじ―――
    ヒトの心理や行動は進化的適応の産物であり、それには偏りやバイアスが存在する。
    それを善悪で評価するのではなく、進化的に意味のあるものとして捉えることの重要性を、人間行動進化学の基礎的な内容に加え、宗教やLGBT、医療や教育、経済といった現代社会の問題解決や課題に焦点を当て、簡潔にまとめられた良書

    ―――レビューの流れ―――
    -進化とその仕組み
    -進化の観点からヒトを研究する「人間行動進化学」
    -進化の意味を誤解した「自然主義の誤謬」
    -進化の産物であるバイアスを活かす「行動経済学」
    -まとめ
    ―――――――――――――

    ―――進化とは―――
    進化=祖先から受け継いだ形

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    2019年08月25日