酒井寛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んで良かった本。
何となく「暮しの手帖」というと今の『テイネイナクラシ』派の土台というか総本部みたいなイメージで敷居が高いような高くないような。憧れる部分もありつつぶっちゃけ面倒…というような、良く知ってる方には無礼極まりないイメージを持っていてすみません。
私は大いに誤解していたのだけど、戦後はそれより前のものを全部ぶっ壊して(あるいはぶっ壊されて)せーので出来上がったものだと思っていた。もちろんぶっ壊されなければ出来なかったものではあるのだろう。けれど、誰がつくったかというと戦前の暮らしをしていて教育を受けていてその中で価値観を育んできた人々だ。戦後の会社の大元は戦前からあるものだ。
明 -
Posted by ブクログ
これは、1988年に朝日新聞社から出た本(1992年には朝日文庫に入っています)ですが、今年が花森安治生誕100年ということでそれを記念して、それに日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した作品でもあるということで復刊されたようです。
あれほど期待し信じていた民主党にすら、腐敗しきった自民党まがいに裏切られつつあるこういう時代だからこそ、花森安治は何度でも振り返ってあまりある重要な人物です。
実際に私も雑誌を2誌創刊して廃刊したり、本の代筆や編集に携わったことがありますが、迎合したり媚びへつらったり圧力に屈しないようにすることが、どれだけ困難でいかに大変かは身を持って経験してはいます。
雑誌『