矢守克也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
避難という活動における基盤概念や、避難がどのような場面において有効かなどを論じていくのだが、その中で國分功一郎の「中動態の哲学」が参照されるところが面白かった。例えば「私はここにいます。」と発言するだけで、災害に逃げずに責任を持って立ち向かうことの表明ともなってしまうという宙ぶらりんな状態を、どう解決し、避難者やサポート者、行政担当者たちの間に有効な手助けにつなげていくか、といったことが哲学的な基礎をもとに、深く考えられている本だった。この成果は、例えば『だれでも防災 決定版 避難が難しい人のための一冊』のような実践的な本の内容と組み合わせて、いかに避難が難しい人に対して説得的に語るかというこ
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