チャールズ・ブコウスキーのレビュー一覧

  • 郵便局

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    思っていたよりもプロレタリア文学だった。
    日本の蟹工船みたい。
    日々の嫌な出来事を笑い変えられるセンスを見習いたい。
    嫌な上司、嫌な部下、馬鹿な女…冷めた目線でこれらの人たちを平然と皮肉で返すユーモアを持ち合わせているのが羨ましかったりした。
    米国ではありがちなんだろうけど、主人公があまりにも自由人だった。
    自伝的小説とはいえなかなか侮れない内容だった。
    日々の仕事のストレスがちょっとだけ吹き飛んだ。

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    2025年08月13日
  • 郵便局

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    これは傑作。
    酒に女にギャンブルと、いつものダメ男チナスキー。
    配達なんて楽勝。何なら女ともヤれて俺にピッタリの仕事じゃね? と始めた郵便局の仕事。
    だが、そんな簡単にいくはずもなくて労働はめちゃくちゃキツい。しかも上司はクソ野郎で、キツい区域を任されたりする。
    最悪、辞めちまったらいいんだ。なんて思いながらも、10年以上もそんな仕事を続けてしまう。

    かつてはこんなダメな奴もいるんだ、なんて思いながら読んでいたブコウスキー作品。
    だが、いつの間にかチナスキーは俺なんじゃねえか? と思いながら読んでいる。
    それもあって訳者である都甲幸治の解説も自分ごとのように刺さった。
    ブコウスキーは齢50に

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    2024年09月20日
  • 郵便局

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    俺はブコウスキー氏の本は全部好きだけど、トコウという翻訳家のやつが特に好きだと気付いたんだ。
    だから、俺はこれから彼が推してる本を追って読んでくとするよ(ブコウスキー風に)

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    2024年03月11日
  • 郵便局

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    大好き

    ひたすら労働に人生を奪われる話なんだけど、そこから完全に抜け出すこともなく大きな何かを成し遂げるわけでもないけど、ただひたすら働いてるだけだけど、チナスキーがずっとチナスキーらしく生きてるのがすごく好きだった

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    2023年06月06日
  • 郵便局

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    ダメさがいい。
    安定のダメなやつチナスキー。
    いっつも酒とタバコと女とギャンブル。
    それらと淋しさが同居してる。
    たまにブコウスキーが欲しくなる。

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    2023年01月01日
  • 郵便局

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    ネタバレ

    最近、ブコウスキーの長編が河出文庫で一気に復刊して入手しやすくなり、ひととおり備蓄できたが、本作は少し前に光文社で新訳となったもの。最初のブコウスキーとするのに程よい分量と内容。読むまではアウトロー的なイメージを持っていたが、勤務状況は真面目な反面、当時の〇ハラ行為が当然な中への怒りや反攻が多く、現状、ブコウスキーの分身たるチナスキーを応援したくなってしまう。ハラスメントが当たり前の時代の読者と現代のそれとでは、明らかに読み方も違うのだろうが、彼の無頼な生き方にはどこか憧れるし目を離せないし、求心力のある物語だった。チナスキーの物語はたくさんあり、今度は「くそったれ少年時代」を読むつもり(しか

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    2024年11月05日
  • 郵便局

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     90年代後半だろうか、日本でもブコウスキーの本が次々に出ていた時期があって評判だったとの記憶があるが、酒と女、無頼派的作家という先入観があり、当時読もうとは思わなかった。古典新訳文庫入りということで、初めてブコウスキーを読んだ。

     “無頼”と言えば確かに無頼の生活をしているということになるだろう。酒、煙草、女、競馬。それらが(訳文のせいもあるだろうが)余計な修飾もなく荒っぽい文章で書かれているため、主人公は、好きなときに好きなように暮らしているように見える。
     それはある面その通りなのだが、生活をしていくためには人間は仕事を持ち、働かざるを得ない。その仕事の在りよう、特にその理不尽さを、具

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    2023年05月29日