太田成男のレビュー一覧
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ネタバレ水素は、細胞傷害性の高い活性酸素(悪玉)だけを消し、一方で生理的役割を持つ他の活性酸素には反応しない。
水素水を飲むとインスリンが効くようになる。メタボリック症候群が原因になって生活習慣病を引き起こすのは、インスリンが分泌されてもインスリンが効かなくなること(インスリン)抵抗性。
そのインスリン抵抗性から高血糖、高血圧、高脂肪になる。インスリン抵抗性そのものを改善すれば、生活習慣病の予防ができる可能性がある。
水素の抗酸化作用についても当初考えていたより複雑で、悪玉活性酸素を水素を撃退するというだけでなく、悪玉活性酸素ができにくい体質にする作用もあることがわかってきた。このように体質を変えるには、水素が遺伝子のスイッチを調節する。
水素水を飲むとエネルギー代謝が活発になり、同じ運動量でも酸素の消費量も上がる。原因は、肝臓から分泌され、エネルギー代謝を活発にするホルモンの分泌が盛んになり、脂肪代謝をする遺伝子のスイッチが作動しはじめるから。運動選手が水素水を飲むと、糖代謝ではなく脂肪代謝が活発になり、疲れにくくなる。水素がダイエットに有効。
活性酸素を除去できる抗酸化物質はいろいろある。悪玉ヒドロキシルラジカルだけを除去できるのは、水素水だけ。人間の細胞は、まず細胞を覆う膜があり、その中に細胞質がある。さらにその細胞質の中には核があり、これも膜で覆われている。この構成ゆえに、なかなか抗酸化物質は入っていけない。細胞膜は脂でできているため、水溶性のビタミンCは突き抜けることができない。一方、細胞質は水溶性のため、水にとけないビタミンEやコエンザイムQ10は作用できない。それぞれの抗酸化物質は、特定の場所でしか作用できないためオールマイティーではない。脳には、必要なもの以外は排除して脳を護る血液脳関門があって、ほとんどのビタミンや高分子の物質は入ることができない。水素だけは細胞内のどこにも入っていける。水素は気体の分子だから。 水素水を飲んだらすぐに細胞に届く。体内の悪玉活性酸素とくっつき、還元して水にする。
水素(H2)+活性酸素(2・OH)=水(2H2O)
水素水を飲んだ時のほうが、乳酸値が優位性をもって抑えられる。水素水を飲むと疲労が少なくなる。
ミトコンドリアでは、電気エネルギーを利用して、ATPという物質を合成している。ATPから決まった量のエネルギーが得られるうえ、体内で必要とされるあらゆるエネルギーと交換することができる。しかし、この合成の際にミトコンドリアを包む膜の上で、ときどき電子がこぼれ落ちてしまう。酸欠状態のときに酸素が急に入ってきた状態。ミトコンドリア上の電圧が高くなりすぎた状態。その時に電子がこぼれ落ちる。そのこぼれ落ちた電子が、近くにある酸素と結びついてしまったもの。それが活性酸素。ミトコンドリアの質が低下した場合や、過度な負担がかかった場合、より多くの活性酸素ができてしまう。活性酸素が発生するのは、急激な変化があり、無理にエネルギーを作ろうとするとき。
活性酸素ができると、みずからが悪い予兆であることを知らせて、その対処を自分自身に迫る。
活性酸素のシグナルによって、細胞内では活性酸素を消去する酵素が増やされるから、プラスの面が大きい。運動をする時でも、準備運動やクーリングダウンによって、活性酸素の発生を劇的に抑えることが可能。
若い時に継続的な運動をしていた人は、70歳でも若い人と同じようなミトコンドリアを持っていることがある。ずっと運動をしていない人は、50歳くらいの年齢でも、運動法を考慮しなくてはならない。わかってきたのは42歳くらいから、年齢とともに、活性酸素のレスポンスが弱くなってしまう。
最初に酸素が電子を吸収してできるのは「スーパーオキシドラジカル」。次に「過酸化水素」になり、そして最後に酸化力のとても強い「ヒドロキシルラジカル」になる。スーパーオキシドラジカルとヒドロキシルラジカルを比べると、その酸化力は100倍以上も違う。運動することによって活性酸素が発生すると今度は活性酸素を消す酵素が増える。この役割を果たしているのは、微量のスーパーオキシドラジカルや過酸化水素。この活性酸素をなくしてしまうと、ミトコンドリアの質を向上させる機能がなくなってしまう。
その他にも活性酸素は非常に多くのよい役割を果たしていることがわかってきた。血管をつくるためにも精子をつくるためにも、活性酸素は必要。また、活性酸素の一種の一般化窒素は血管の拡張や神経機能にも必要。
これらの活性酸素は、必要な成分でもあることから、「善玉活性酸素」と名づける。対して、体にとって必要な役割が全くなく、遺伝子、タンパク質、脂質を酸化して破壊する、いわゆる「悪玉活性酸素」といえるのは、ヒドロキシルラジカル。ヒドロキシルラジカルとペルオキナイトライトだけを選択的に消去する抗酸化物質が必要であることがわかってきた。
活性酸素が生まれる場面を検証していくと、大きく四つにわけられることがわかってきている。
活性酸素が生じるのは、ストレスが多いとき
活性酸素が生じるのは、エネルギーが急に少なくなったとき
活性酸素が生じるのは、急に酸素が入ってきたとき
活性酸素が生じるのは、早食いのとき
急な変化を生んだとき、また、心に余裕がないときに活性酸素は生じてしまう。
免疫細胞では、ミトコンドリアと同じように、スーパーオキシドをまず作り、過酸化水素に変換します。次に別の酵素によって次亜塩素酸をつくり細菌を殺す。たくさんつくられた過酸化水素の一部は、ヒドロキシルラジカルに変わってしまう。ヒドロキシルラジカルは、外敵を攻撃するよりも自分自身を攻撃してしまう。これが、炎症という現象で、熱をもったり、腫れたり、痛くなったりすることになる。炎症が起きると、炎症性ホルモンが分泌され、全身の免疫細胞から活性酸素が放出されややすくなり、全身の活性酸素量が増加してしまう。
歯磨きをする人と歯磨きをあまりしない人とでは、健康状態がずいぶん変わってくる。歯磨きをあまりしないと歯周病でのハグキの炎症が発生するので全身の炎症性ホルモンの量が多くなってしまい、全身の活性酸素量が多くなってしまう。
皮膚が紫外線をあびると、普通の酸素は一重項酸素という協力な活性酸素に変貌する。このは一重項酸素の酸化力はヒドロキシルラジカルの次に強力でメラニンをつくる細胞「メラニン細胞」を刺激して増やす。これがシミの原因。
紫外線によってつくられた一重項酸素は、皮膚の細胞を構成する線維芽細胞を弱めたり殺したりする。繊維芽細胞は、皮膚の張りを保つ、コラーゲンを作る細胞なので、皮膚の張りが弱くなって、シワの原因になる。コラーゲンは三本の糸が絡みついたような形をしていて、丈夫なコラーゲンにするにはビタミンCが必要。ビタミンCが体の中のビタミンCが体の中の活性酸素を消すのに使われてしまうと、コラーゲンを丈夫にするまでに手が回らないことになる。お肌に水分を維持するヒアルロン酸。水素水を外から皮膚につけると、すぐに内部まで浸み込む。
ヒアルロン酸外から縫っても中には入っていきませんが、皮膚の細胞でせっせとつくり出している。皮膚の細胞が弱ったり減ったりすれば、水分を保持できなくなる。ヒアルロン酸をつくるには多くの酵素が必要なのですが、カロテンの仲間はこのヒアルロン酸をつくりだす酵素を増やしてくれる。
放射線の害の80%は、悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカルによる害。
水素水には、炎症を抑える効果、アレルギーを抑える効果、代謝をよくするなど体質を改善する効果もわかってきた。
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老化(身体の酸化)、アレルギー、そしてがんや心筋梗塞などの疾病は、バラバラのようで、実は負のスパイラルで密接に関わっていることがわかってきた。この負のスパイラルの根本的な原因が活性酸素である。
我々のエネルギーをつくりだすのは、細胞内のミトコンドリア。しかし、ミトコンドリアがエネルギーをつくるときにこぼれた電子が酸素にくっつき、活性酸素が生まれてしまう。「善玉」活性酸素は殺菌などの効果があるが、活性酸素の酸化力が強くなりすぎると、無差別に何でも酸化させる「悪玉」活性酸素になり、細胞を傷つける。
水素は活性酸素が悪さをする前に身体を酸化から守る。水素は小さいので身体中のあらゆるところで活動でき、「悪玉」活性酸素から身体を守ってくれる。水素は体内にたくさん取り入れても反応すべき「悪玉」活性酸素がなければ、身体の外に出ていくので、副作用はない。
水素を水素水(水素が逃げないようにパウチになったもの)や水素クリームなどで身体に取り入れることで、身体を若く、健康に保つことができる。
出典:ウォルター先生の水素のはなし 作・おおたふみあき 監修と解説・太田成男(日本医科大学教授)産学社 -
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サブタイトルでも分かる通り、「ミトコンドリア」が体にとっていかに重要な役割を果てしているか。
また「ミトコンドリア」を活性化することで、健康と長寿を実現する方法がメインに書かれています。
「ミトコンドリア」と「活性酸素」が話の大きな主軸ですが、全編を通じてわかりやすい文で書かれていてサラっと読めます。
健康法も当然「ミトコンドリア」を増やすものになりますが、とてもシンプルで、
・「マグロトレーニング」をする
・いつも背筋を伸ばす
・寒さを感じる環境で運動をする
・空腹になる生活をする
といった感じで、ページを割いて詳細を説明しています。
骨子としては、要するに「ミトコンドリア」が増えるか或いは活性化するようなことを継続してやると、体のメンテナンス機能を良好な状態に保たれ健康で長生きができるという論理。
上記の運動は、体に「エネルギーが不足している」というシグナルを与えることで、「ミトコンドリア」を増やすことができる。
筋肉と同じようなもので、負荷をかけることで能力を引き出すことができるということです。
特に運動をしないで不健康になり、疲れやすくてさらに運動をしないと、体のエネルギー生産能力がひたすら低下し、悪循環に陥ってますます不健康になりやすいというのはよく知られていますが、単純に筋力低下→基礎代謝の低下と捉えるより、「ミトコンドリア」のエネルギー生産を絡めて考えるとミクロとマクロで似たようなことがおきてて面白いです。
結びに「活性酸素」を発生させない生き方を書かれていますが、やはり「ゆっくり生きる」ことが大事なようです。
心でも体でも急な負荷がかかることは、「活性酸素」を発生させます。
その逆で、心も動きもゆっくりとして、心身ともに余裕があることが、健康長寿の秘訣です。
まあこれはよく言われていることですが、ミトコンドリア的にもそういうオチになるということで。
ミトコンドリアは「ゆっくり」の先に現れるそうです。
先ほどの運動をするという下りと少し矛盾するように聞こえますが、本を読んでくれれば納得できると思います。
あまり科学的に深いとこには触れない平易な内容で理解しやすいが・・・、もうちょっと突っ込んだ話も書いてくれても良かったかも。
なかなか他の健康本でみない視点で書かれているので、「ミトコンドリア」で興味を引かれるなら、一読の価値はありです。