平井靖史のレビュー一覧

  • はじめてのベルクソン 時間をひらく哲学

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    【はじめてのベルクソン】平井 靖史 著

     「できることなら全人類に読んでほしい」という著者入魂の一品。確かに、新書とは思えない充実・重厚な内容です。ベルクソンが「生涯をかけて追い続けた謎」の「時間」を軸に、その思索についての大枠が書かれています。

     物理や生物学も取り入れながら、身近な例を取り入れてわかりやすく説明。これを数行程度でまとめる力量はないのですが、「この世界が『新しさ』を生み出している」というのがポイントでしょうか。

     宇宙の本質的な機能を、「神々を作るための機械」と定義しているのですが、これはなかなかに斬新な内容。面白い考えをするな~と付箋をいっぱい付けて読んだのですが、何分、「はじめての」ものでもあり、自分の頭でまとめるのはもう少し「時間」がかかりそうです。脳トレには格好の一冊です。

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    2026年10月23日
  • はじめてのベルクソン 時間をひらく哲学

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    ベルクソンの主著4作品をとおして流れるもの、ベルクソンのこだわったことを伝える。非常に明快。なかでも道徳と宗教の2源泉を読みたくなった。

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    2026年10月22日
  • はじめてのベルクソン 時間をひらく哲学

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    社会は義務、習慣、規範、空気、同調圧力。
    私たちの行動が私達を社会的な存在として形作る。
    その重みが、社会規規範を安定させている。
    重い言葉だけど、真理だなと感じた。

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    2026年10月19日
  • はじめてのベルクソン 時間をひらく哲学

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    時間という型で、自由、物質と記憶、生命や進化、道徳と宗教と開かれる未来といった世界を論じてきたベルクソンの哲学を、わかりやすく一気読みさせてくれる。
    ただ、読み終えて動かされつづけていた心がまたベルクソンに触れなければと思っているところをみると、一筋縄で理解できる代物でないのも事実で、決して易しい本というわけではない。
    ベルクソンの哲学は、今現在、見直されるべきものであることを強く感じる。変貌激しい現代の大切な視座として、まずはあらゆる人がこの本を手に取るべきだと思った。

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    2026年10月18日
  • はじめてのベルクソン 時間をひらく哲学

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    分かりやすく書かれている、けれど、飲み込もうとすると、咀嚼に意外と「時間」を要する。

    「読んだその瞬間に、『わかる』は来ない。読んだことが熾火となって残り、忘れた頃、別の経験に吹かれて『そういうことか』と燃え上がる」

    あとがきに表された、この一文が本当にそうだと思うし、とても好ましい。

    アスペクトとスケール。
    序盤に出て来るキーワードが、この本を読み進めるのに大切なポイントとなる。

    過去を「完了」したものと捉えがちな思考を、動かしてみること。
    自分が経験してきたこと、選んできたことは、未だ何かの只中にあって、息づいている。

    そうして、見方のスケールを行き来してみること。
    倍率を変えることで、答えが変わってくる、そこに可能性が生まれている。

    読みながら、「直観」と「閃き」という言葉について考えていた。
    先ほどの「そういうことか」は、ある日、まるで偶発的に生じる。
    けれど、その偶発的に思えたエネルギーは、ずっと自分の中に燻っていたものなのだ。

    その燻りは、自分の経験と、自分が何を残すかというある種無意識的な判断によって貯められる「記憶」によって、絶えず揺らめいている。

    その揺らめきは一定ではない。
    きっと、「そういうことか」の瞬間に向けて、一気に収斂していく。

    経験し終えた「そういうことか」は、自分の一部になり、過去になる。
    その過去を、我々は安易にフローチャートに組み込んでしまう。(作用がある、ということか)

    終盤では、「完了」させてしまう作用の、良さ?にも触れられている。
    我々にとって、いつ来るか分からない、いつ深刻なダメージを受けるか分からない、いわゆる災害のようなものを「やつ」と呼び、半人格化する。

    馴染みの物語として「完了」させてしまうことで、我々は未知に落ち着いて向き合うことができる。
    それが、人間の持つ知能に対する、習俗や宗教といった社会の、一つの機能なのだ。

    言葉、価値意識、振る舞いなど、生まれた時から社会的な存在として、人間は成長せざるを得ない。

    けれど、その「成長」をどう捉えるかという時に、単に時間を数直線上に乗せた、現在として見るだけでない、深まりや動きを意識できるような。
    そんな一冊だったように思う。面白かった。

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    2026年09月21日
  • はじめてのベルクソン 時間をひらく哲学

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    ベルクソン時間哲学を主著を中心に解説した一冊。
    以下学びになった点を挙げる。

    まず、ベルクソンが時間を題材に思考を巡らせた理由は、時間の捉え方が他の問いの立て方を規定するからだという。普段我々は時間を一直線上の流れと捉えているが、ベルクソン曰くそれは正しい捉え方とは言えない。過去の出来事を完了相とみなす、知能による編集がもたらした「回顧的錯覚」の産物に過ぎないのだという。過去を記憶のデータベースとし、完結した物事の項目別の集積と考えてしまうと、まだ未完了で動き続けている「時間の軋み」=可能性を見落としてしまう。ベルクソン哲学の一端は、時間そのものを見つめ直し、未完了の可能性に耳を傾けるものであると換言できる。

    また、第5章の「道徳と宗教の二源泉」に関する論考も興味深い。我々が社会の不合理さを認識しながら、それを変えられないもどかしさの理由について、ベルクソンは「社会地平」を挙げている。社会構成員の逸脱を防ぐための「規範」は、「圧力」として人々に作用し、「閉じた社会」をますます強化する。この克服には、知能や理性を超えた「神秘者」による「引力」が必要であり、「神秘者」による探索と追随者の存在によって社会に新たな地平が開かれるのだという。
    私には、「神秘者」のアイデアはやや突飛なものに感じられ、やや現実に立脚しないものに感じられた。裏を返せば、強固な規範による「閉じた社会」の克服には、それほどの困難が伴うと言いたいのかもしれない。

    最後に、ベルクソンとハイエクの類似点と相違点について気になった点がある。両者は、社会の成り立ちを理性による設計ではなく「習慣」に求めている。ところが、ハイエクは「自生的秩序」として返って合理的な人間の所産と高く評価するのに対し、ベルクソンは社会の閉塞をもたらすとして必ずしも肯定的な評価を与えていない。雑な気づきではあるが、興味深いと思いここに記した。

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    2026年10月11日
  • はじめてのベルクソン 時間をひらく哲学

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    ――私たちは時間についてどのような思い込みの中にいるのか?そして、その思い込みが時間をどのように変容させ、時間がその思い込みを生み出すのか。

    入門書としてはすごく読みやすい。何を言ってるかはわかるし、まぁそうだろうなとは思いつつ、全体を通して理解しきれない。でもむしろ、入門書ってこのレベルでいい。

    私がこの時間に関する哲学を読んで思ったことは以下。
    ・未来はない。それは過去に遡ってもない。だから、過去にああしとけば違う未来があったのに。というのも結局は後付。
    ・時間は足し算や数直線上に表せられるものではないかもしれない。過去は閉じておらず、未完了。その過去が現在と相互作用している。
    ・時間がたたないと醸成されないものがある。

    難しいような簡単なような哲学なので興味もった。原典読んでみようか思案中

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    2026年10月21日
  • はじめてのベルクソン 時間をひらく哲学

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    時間について少しだけわかったような気になれた。本書は一線の研究者が噛み砕いて書かれているだけあって本当に読みやすい。入門書など敬遠している人でも読んでみると良いのではないか。

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    2026年09月19日