鵜飼奈津子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
虐待は家の中で行われることが多い。そうなれば、当然第三者は把握が難しい。虐待を早期に発見するためには、保育園や学校、或いは地域のコミュニティなどあらゆる領域から子どもの発するサインを拾い上げていくしかない。早い段階で支援に結びつけることができれば、取り得る対応もケアの方法も変わってくるだろう。
本書は、実践的なアセスメント手法が紹介されており、具体例や効果の所見も把握することができるように、懇切丁寧な記述が魅力である。
また、ライフストーリーワークと呼ばれる、子どもに直接的に伝えることが憚られる(しかし事実は伝えなければならない)ケースについても言及されており、参考になる部分は多いだろう。
心理専門職と福祉専門職の協働が日本の強みであると記載があるが、実際問題として、アセスメント結果の共有や互いの職権や領域についての知識がなければ必要な情報共有が適切に捌かれず、連携は困難を増すだろう。
本気で連携対応を目指すのであれば、本書は欠くことのできない一冊のうちのひとつになるだろうと思う。