佐賀旭のレビュー一覧

  • 虚ろな革命家たち ――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって

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    勉強になりました。
    60年代と70年代は歴史認識として、ぽっかり穴が空いているような状態で、学校でしっかり勉強した記憶もなく。
    その穴を埋めてくれるような作品でした。
    エピローグまで、すばらしかった。

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    2025年10月23日
  • 虚ろな革命家たち ――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって

    Posted by ブクログ

    著者と世代感が全く同じなのでここまで自分と似た問題意識を抱え、そしてこれだけの行動を起こしている人がいることに驚いた。
    全く同じ理由で連合赤軍や60年台の学生運動に惹かれ、なぜあのような結末に至ったのかということの咀嚼のできなさにずっと愕然としている。参考に挙げられている書籍はほぼ読んでいるし、若松孝二の映画も見た。永田洋子という人物について触れた記述の多さに対して、森恒夫という人間は一つは自死してしまったがゆえに「非人間的」なものとして描写されることが多いように思う。
    でも、当たり前だけれども彼は同級生にとっては「あの」森くんなのだ。その事実に愕然とした。
    何か新しいことが提示されたとも思わ

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    2023年03月03日
  • 虚ろな革命家たち ――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって

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    個人的に文章やリズムの波長が合っているのか、すごく読みやすかったです。

    また、内容も単純な連合赤軍の人間的な話だけではなく、そこからの現代社会の考察なども含めて非常に面白い本でした。

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    2023年02月05日
  • 虚ろな革命家たち ――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって

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    ネタバレ

    1992年生まれの著者が50年前の連合赤軍のリーダー森恒夫を中心に取材し、考察する。
    第1章中学校高校と同級生から人柄を聞く 在日朝鮮人差別、日韓条約の反対闘争で初逮捕 著者の日韓の歴史的国民的微妙な関係についてあまりに素朴なので驚く。
    第2章北野高校で剣道部部長就任事情と頼りないリーダーシップを同部員が語る
    第3章よど号ハイジャック事件で北朝鮮に渡った若林氏と70年代の政治闘争の取材。
    第4章連合赤軍アジト榛名山現調
    第5章植垣取材 赤軍派と革命左派の合流の主導権をめぐる心理的相克。
    第6章総括連合赤軍の全体像を残す会雪野取材 印旛沼事件での二人殺害を端緒とする主導権争い 
    第7章森の自殺と

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    2023年08月15日
  • 虚ろな革命家たち ――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって

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    連合赤軍の森さんとは、北野高校の剣道部の主将、北区(昔はちょっと違ったのですが)の中学校出身というのが同じで、昔高校に入学したときに、剣道部のOBの方から聞いた人物です。
    連合赤軍・中革・革マル・オーム・統一教会と
    大学生の裏社会的な関係の組織がいろいろありますが
    確かに、少し変わっていれば、そこに入っていたということが、非常に現実的に思える存在です。
    とはいえ、許されることではないのではと思います。

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    2023年01月31日
  • 虚ろな革命家たち ――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって

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    興味があったので手に取ってみました。
    連合赤軍による山岳ベース事件から50年が経ち、当時のことを知る人は少なくなりました。そういう意味で、このような著書の存在は大きいと思います。
    個人的には暴力による革命には賛成できません。しかし、革命を目指す人々は1970年代のチリでの共産主義化が暴力によって覆されたトラウマがありました。暴力による革命を目指す人々はその人々なりの論理があるということを知り、腑に落ちた部分がありました。

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    2024年10月02日
  • 虚ろな革命家たち ――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって

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    2022年開高健ノンフィクション賞受賞作

    著者は早稲田の院生時代に学生運動について研究していたというフリーランスの若手記者です。
    著者は院生時代に連合赤軍のリーダーだった森恒夫が子供に宛てた思いのこもった手紙を読む機会があった。
    いくつもの凄惨な事件を起こした凶悪犯罪者の一面と、手紙の内容とのギャップに森恒夫の生涯に興味を抱き調べることに。

    どうして二十代の青年が暴力革命を志したのか、なぜ志しを共有した仲間を殺してしまったのか、さらにはなぜ公判で自らの信念を主張することもなく拘置所で自殺(73年元旦)してしまったのか。
    そんな謎を解き明かすために、森の高校の同級生や北朝鮮に渡った大学時代の

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    2023年07月16日
  • 虚ろな革命家たち ――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって

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    連合赤軍のリーダー森恒夫の半生を調査したノンフィクション小説。連合赤軍は赤軍派と革命左派の二つの組織が合流したもの。
    革命左派出身者が多く、過激で血を流すことを厭わない行動をとっていたことを考えると、少数派である赤軍派出身で普通でシャイで真面目な青年である森恒夫が組織の中でポジションを維持する為に、暴力的にならざるを得なかったとも思われる。暴力自体は最も避けるべき行為であるが、政治を変えたいと行動する若者がいたこと、それに恐怖を覚えた政府が実は現在の国民の政治への無関心さを作り出す政策や体制を作りあげたのではないかと邪推してしまう。

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    2023年03月18日
  • 虚ろな革命家たち ――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって

    Posted by ブクログ

    筆者の考察と文章がいまいち個人的にはハマらなかった。
    テレビや新聞でよく使う言葉が並べられており、筆者の中にあるそれっぽい答えのために、繋ぎ合わせている印象、出したたとえもうまく噛み合っていないを持ってしまう。
    しかしながら元メンバーの二人のインタビューはとても興味深い。漫画「レッド」における人物描写にとても深みを感じる相乗効果を感じた。インタビューはあまり多く考察をはさまずそのまま載せてくださっているため、逆に価値が高いものとなっていると感じた。
    なぜ理想が現実を超えてしまったのか?のような質問があったと思う。その回答も興味深かったが、個人的には「実現しないから、理想を除いたら何も残らないか

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    2023年01月06日