マイク・デオダート他のレビュー一覧

  • オリジナル・シン

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    2014年のクロスオーバー作品。宇宙的規模の話が多い近年のクロスオーバーだが、この作品は事件の規模は大きいものの描写は心情描写に力を入れている様子で、割と読みやすく感じる。
    ウォッチャーの死、というマーベルユニバースを震撼させる出来事を冒頭に持ってきて、その真相を探る流れとは別に何らかの依頼を受ける様々なヒーローたち。ばらばらな話が一点にまとまるとき、テーマ性が明らかになってくる構成もなかなかに妙。
    最後の戦闘描写の処理がもう少し納得のいくもので在ってほしかったが、この作品のもたらしたユニバースへの影響はなかなか興味深いもの。タイインの説明を読んでも「ウォッチャーの死」というアイデアは非常に優

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    2018年07月29日
  • インフィニティ II

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    様々な危機の絡み合うクロスオーバー巨編の第2巻。ビルダーズの侵略的進出に宇宙で対抗するアベンジャーズと、サノス軍の侵攻に地球で対抗するイルミナティとに分かれたことで、多くのストーリーラインが大分見えやすく整理されてわかりやすくなった。敵も明確化されているのでとても読みやすくなったのが大きい。
    宇宙では大規模でアベンジャーズですらちっぽけに映る状況でひときわ目立って活躍するキャプテン・アメリカらがとても魅力的に映る。地球ではわかりやすい敵が現れたにもかかわらず、各個人の思惑が絡み合う様が魅力を発する。だんだんこのクロスオーバーの旨味が見えてきた。
    しかし、それだけうまく絡み始めただけに、「創世爆

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    2017年08月03日
  • インフィニティ III

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    ネタバレ

    『アベンジャーズ・ワールド』から連なる大型クロスオーバーの完結編。
    前巻、前々巻のころからこの大風呂敷を畳み切れるのか、という不安を抱いていた、という感想を書いてきたが、大きな思い違いだった。そもそもすべてを畳み切るつもりなどなく、当初よりこの『インフィニティ』終結後にも残す気でいた複雑な設定がいくつもあったのだ。

    あくまでサノスの関わる部分が「インフィニティ」。ゆえに、同時多発的に起こった事件に一区切りつけられればそれで良く、かつその認識ならば流石に巧みに収拾をつけていると思わされた。とくに、世界的危機に目を向けるものもいれば、共同体の危機を何とかしようとする者もいて、後者にあたる人物たち

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    2017年09月18日
  • インフィニティ I

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    近刊シリーズすべてが絡み合うクロスオーバー巨編の序章。どのシリーズも難解で観念的だった3つが絡み合って謎が解き明かされていく…かと思いきや謎が増える!そのカオスっぷりは収拾が付くのか心配になるほど。
    「インフィニティ」を銘打ってはいるがその表題作は巻末に1話が収録されているのみで、実のところその準備のための「ニューアベンジャーズ」やら「アベンジャーズ」やらの続きが載っているだけなのも合わせて実に読みにくい一冊だった。
    とはいえ、(表紙に乗っているからネタバレにはならんだろう)サノス軍勢の参戦はすなおにテンションのあがる一幕なので、始まったばかりのインフィニティが次巻でどうなるのか楽しみは尽きな

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    2017年07月09日