キャサリン・パターソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
30年ほど前の作品で、作者の息子さんのガールフレンドの実話が元になっているみたいです。
そして、その息子さんが大人になって
ハリウッドで映画化する際に、脚本を手がけたそうです。
最近?公開された映画の原作ということで。
ちょうど、この本のクライマックスを読んでいた日にとても気分が
落ち込んでいたせいもあり・・・もう、号泣です!!
年取ってから涙腺が緩んで仕方がありません。こういった話を読んだり、見たりすると
もう、号泣です!
作者さん自身が元々小学校の先生をやっていたそうなので、担任と音楽の先生がキーパーソンです。
時代や文化・宗教の違い、貧困や兄弟間の考えや家族間など、ちょっと
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Posted by ブクログ
ネタバレ僕とあの子の世界がすべて。
ジェシーの隣に越してきたのは、レスリーという女の子だった。2人は仲良くなり、テラビシアという秘密の国を共有する。ある日、ジェシーがテラビシアに行かなかった日、レスリーは——。
大切な人を亡くしたとき、どうするか。レスリーを亡くしたジェシーの反応がよくわかる。何も考えられなくて、自分を責める気持ちが沸いてきて自暴自棄になって、でもどん底まで落ちたらだんだんと普通に戻ってくる。日常を撮り戻そうとする。
喪失の後に成長がある。悲しいことだけど。2人の秘密だったテラビシアに妹を招いたジェシーはこれから世界を広げていく。レスリーから与えられたものを、今度は自分が分け与え -
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Posted by ブクログ
時代の流れなのかもしれない。アンデルセン賞が興った初期の頃は戦争の傷痕がまだ社会に残っていたせいか、明るい希望に溢れた作風の作家が選ばれていたように思われる。
世の中が平和になり暮らしが安定してくると、それまで見えなかった個々の人間の心の闇が浮き彫りになってきた。特に90年代以降の受賞作家はそういう傾向にある。
子ども達と言うより、実は大人が幸せを感じられないのではないだろうか?ここに出てくるレスリーの両親は他人にどう思われようと自分達のスタイルを貫ける。社会的にも経済的にも安定した、いわば幸せな大人だ。
一方ジェシーの両親は、おそらく幸不幸など考えて余裕がないのだろう。家族の生活を支え -
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