キャサリン・パターソンのレビュー一覧

  • テラビシアにかける橋

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    「苦しみと絶望の谷は、いつか希望の門にかわる
     ――もしそこに橋があるのならば」

    ヘブライの予言者ホセアの言(訳者あとがきより)

    風邪で、鼻水と咳が止まらない状態で読むべき本ではない。
    涙と鼻水で枕元が洪水になって息ができず苦しかった。
    でも読み終えると、心なしか体調も回復したように思える。

    変わり者の少年と少女が過ごす、みずみずしい描写で描かれた日常、二人の王国テラビシア。
    そこに橋が架かるときにはきっと雨も止み、太陽が雲間から顔をのぞかせることでしょう。

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    2016年01月16日
  • テラビシアにかける橋

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    还有我孩子的心。知道、知道。子供だからやってしまう残酷ないたずらも楽しい。ハンドクリームにのり混ぜるなんて秀逸(笑。それから、自分の気持ち、その通り言葉にすることは何歳つになっても、本当に難しい。

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    2013年07月31日
  • テラビシアにかける橋

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    子供の時妄想しながらあそんでて、現実とごっこ遊びの境界線がわからなくなって、混ざったりしたのを思い出した。切ない

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    2011年04月21日
  • テラビシアにかける橋

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    子供の頃って、些細なことで喜んだりはしゃいだり。
    そして、小さな世界ではほんの小さなことがこの世の終わりのような悲しみになったり。
    キラキラと眩しい日々を思い出す貴重な作品。

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    2010年12月24日
  • テラビシアにかける橋

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    この本を知ったのは偶然だった。本屋のレジに置いてあった一枚の映画のチラシ。すごく見たいと思って調べるとすでに放映は終わっていたので本を探して読んだ。悲しい結末だけど感動したし希望があると思う。たくさんの人に読んでほしい。

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    2011年07月21日
  • テラビシアにかける橋

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    図書室にある本を読んでみました。貧しい、女兄弟ばかりの中の一人の男の子として、閉塞感を持って毎日を過ごしているジェシーに、風変りな少年みたいな女の子、レスリーが越してきて友達になる。作家の両親を持つ彼女は優れた想像力を持ち、ジェシーが今まで知らなかった豊かな世界に導いてくれるが・・・。友達へのあこがれと友情と、ちょっぴりの妬みと、現実の厳しさと、悲しい事件。でもレスリーを通して培ったものが、ジェシーを一歩大人に成長させてくれます。

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    2014年03月22日
  • テラビシアにかける橋

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    30年ほど前の作品で、作者の息子さんのガールフレンドの実話が元になっているみたいです。
    そして、その息子さんが大人になって
    ハリウッドで映画化する際に、脚本を手がけたそうです。
    最近?公開された映画の原作ということで。

    ちょうど、この本のクライマックスを読んでいた日にとても気分が
    落ち込んでいたせいもあり・・・もう、号泣です!!
    年取ってから涙腺が緩んで仕方がありません。こういった話を読んだり、見たりすると
    もう、号泣です!
     
    作者さん自身が元々小学校の先生をやっていたそうなので、担任と音楽の先生がキーパーソンです。
     
     時代や文化・宗教の違い、貧困や兄弟間の考えや家族間など、ちょっと

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    2009年10月04日
  • テラビシアにかける橋

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    めっちゃ感動した!!
    色々考えさせられたなぁ…
    作者は息子のGFが亡くなって、この本を書く事を決めたんだとか…
    映画化楽しみです☆☆

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    2009年10月04日
  • テラビシアにかける橋

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    ネタバレ

    僕とあの子の世界がすべて。

    ジェシーの隣に越してきたのは、レスリーという女の子だった。2人は仲良くなり、テラビシアという秘密の国を共有する。ある日、ジェシーがテラビシアに行かなかった日、レスリーは——。

    大切な人を亡くしたとき、どうするか。レスリーを亡くしたジェシーの反応がよくわかる。何も考えられなくて、自分を責める気持ちが沸いてきて自暴自棄になって、でもどん底まで落ちたらだんだんと普通に戻ってくる。日常を撮り戻そうとする。

    喪失の後に成長がある。悲しいことだけど。2人の秘密だったテラビシアに妹を招いたジェシーはこれから世界を広げていく。レスリーから与えられたものを、今度は自分が分け与え

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    2025年08月24日
  • テラビシアにかける橋

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    ネタバレ

    子どもに死を教える本として紹介(絶賛?)されていた本。田舎で女姉妹に囲まれた少年が窮屈な思いを抱えて生活している所に、都会から新しい風を纏った少女がやってきて、少年の世界を変えていく。少年が大好きな先生と美術館に行ってランチをしたりしている間に、2人の秘密基地、テラビシアへ向かった少女が、ロープが切れて死んでしまう。その直後やけにみんな優しく扱われた少年は、テラビシアに橋をかけ、小説が終わる。これは筆者の息子のガールフレンドが雷に打たれて急死したという実話に基づいているそうだ。

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    2025年01月04日
  • テラビシアにかける橋

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    時代の流れなのかもしれない。アンデルセン賞が興った初期の頃は戦争の傷痕がまだ社会に残っていたせいか、明るい希望に溢れた作風の作家が選ばれていたように思われる。

    世の中が平和になり暮らしが安定してくると、それまで見えなかった個々の人間の心の闇が浮き彫りになってきた。特に90年代以降の受賞作家はそういう傾向にある。

    子ども達と言うより、実は大人が幸せを感じられないのではないだろうか?ここに出てくるレスリーの両親は他人にどう思われようと自分達のスタイルを貫ける。社会的にも経済的にも安定した、いわば幸せな大人だ。

    一方ジェシーの両親は、おそらく幸不幸など考えて余裕がないのだろう。家族の生活を支え

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    2021年06月19日
  • テラビシアにかける橋

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    久しぶりの再読。パターソンでは『海は知っていた』(姉妹もの)ですごく泣いた記憶があるんだけど、テラビシアはその当時も、感動的なのになぜか入り込めず、今回も同様だった。なんでだろう。ただ、今ひとつ自分を理解してくれないなと思っていた担任の先生が、最後にかけてくれた言葉にはぐっときた。

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    2019年03月04日
  • テラビシアにかける橋

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    かすかにほろ苦さが残る終わり。主人公の成長が描かれたラストはなるほどという気分。ただどうしても他の結末はなかったものかと感じてしまい、残念。悲劇パートがとってつけたようで、これといって泣ける話ではない。

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    2016年08月18日
  • テラビシアにかける橋

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    主役の女の子が「チャーリーとチョコレート工場」に出ていたので気になっていた映画の原作。何気ない日常とそこに潜む問題、それを想像の世界に昇華させることで暮らしていく子どもたちの姿。これがどんな風に映画になっているのか、楽しみ!

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    2011年10月11日
  • テラビシアにかける橋

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    姉ふたりと妹ふたりにはさまれ、心を打ち明ける相手のいないジェシーの
    唯一の慰めは絵を描くことだった。でもそれすら、家族には理解されない。
    あるとき、近所に風変わりな女の子・レスリーが引っ越してくる。
    友だちになったジェシーとレスリーはふたりだけの王国・テラビシアを
    築き‥。

    悲劇を通して家族の愛に気づき、成長していくジェシーの心模様が
    丁寧に描かれている。

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    2010年07月05日