自分たちのセックスをネットに上げて収入を得ているカップル。彼らは自分たちをYouTuberに準えてPornhuberと名乗っている。
何故、自分たちのセックスをコンテンツにしようと思ったのか。ファンマーケティングやセルフブランディングについて、パートナーとのセックスのあり方など、この1冊でアダルトコンテンツのあり方から性教育まで学ぶことができる。
私はえむゆみカップルのことは「演技だらけのAVより、顔出し無しでいいからリアルなセックスが観たい！」ってことで探して見つけた。まさか本が出るくらい有名になったなんて、と本書を読んだが内容はちゃんとしたビジネス本＋αだった。
失礼ながら、本書を読む前は、ただ自分たちのセックスで金稼ぎしようとしている承認欲求の高いカップルだ思っていた。しかし、弁護士つけてまで法律をしっかり守っていること、りょーちんのリサーチや市場研究への意欲が強いこと、アダルトコンテンツのあり方に想いがあることに驚かされた。
また、お互いに相手を思いやりながらセックスをしているというのを読み、ただの目立ちたがり屋ではないことを知った。収益を第一としてないから、どちらかがセックスに乗り気でないなら撮影をしないとか、なんて素敵なカップルなのかと感動すら覚えた。
テレビがYouTubeに負けつつあるように、アダルトコンテンツもプロがつくったAVから、こういう素人のつくったものに取って代わられるようになる気がした。AVのような台本と演技でできたプロレスのセックスより、演技なしのカップルの秘め事を覗き見するようなことにエロスを感じる人がいるはず(私はこっちタイプ)
新しいアダルトコンテンツのあり方「エロ2.0」が始まっていくのだと本書を読み感じたし、それはとても面白そうだなと思った。
あと、エロ規制の強さがTwitter＜YouTube＜Instagram＜＜＜TikTokだというのが興味深かったw
