ともこエヴァーソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回の「ハッピーノート」は児童小説だったけど、大人が読んでも面白いと思える本だった。
草野たきの本は初めてだったけど、文章が読みやすかった。
小学生が主人公だけど、自分の頃よりずっと大人で、今の子ってこんなんなん?ってビックリした。
吉野家、ミスタードーナツに子供同士で行くの⁈とか、マニキュアとかピアス⁈って、いちいちビックリしながら読み進めていた。
自分の小学生の頃を思い出していたけど、子供の社会にも複雑な人間関係ってあったんだよね。
仲良いと思っていた子が急に話してくれなくなったり、先生にパワハラみたいなことをされたり。
そして、必ず女子一同を仕切ろうとする偉そうな女がいたり。
でも、そういう事を経験しながら成長していくのだな。 -
Posted by ブクログ
小学6年生の聡子、リサ、霧島君。
学校では、リーダーにくっついて友だちの意見に合わせないといけないと気を揉んで過ごす聡子は、どこか日常でのつまらなさを感じていた。
嘘はスラスラ出てくるのに、言いたいことが言えない。
この感情の揺れる書き方がよく出てきていた。
母親の仕事復帰の場面、父親の何も言わなくても陰でこっそり見守っている場面。
家族に本音でぶつかるにもぶつかれないもどかしさを感じている聡子だが、
自分の思いを大切にし出した時から、
彼女の人生も心の緩さも生まれて、心から楽しいと思える日が来るのだ。
物語の終わりは、友だちの秘密を知ってもなお、そばにいたいという選択をする彼女の潔さが素敵だと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本の主人公は、三条聡子。中学受験をするために塾に通う小学校6年生です。
<いつも、いっしょにトイレに行って、給食も一緒に食べて、遠足も同じ班。でも、本当の気持ちを伝えあったりしない。嫌いでも好きっていったり、いやでも、いいよっていったりする。この子たちと一緒にいるのはあと半年の辛抱だと思ったりもする。グループは、うざい。うざいんだけど、そこにいないと、一人になってしまう。休み時間とか、給食のときとか、移動教室のときとか、困る。>
聡子が送っているのは、こんな学校生活です。
だから、聡子は塾に通います。塾での聡子は一人です。夏期講習のお昼ご飯を一人で食べながら、聡子は塾っていいなあと思います。学校みたいにどこかのグループに入ってなきゃ困るってことがないからです。塾は、勉強だけしてればいいんです。受験に合格すればいいんです。先生も事務の人も、友達と仲良くしましょうなんて言いません。
塾の後、ミスタードーナツで待ち合わせて、いつも一緒に復習する、霧島くんという気になる男の子もできて、聡子は快適な塾ライフを送る……はずだったのですが。
塾でもやっぱり、思う通りにはいかない人間関係が出てきます。
塾に行ったら、楽しいことがいっぱい待ってると思ったのに。例えば私立の中学に合格したとしても、そこにもまた、あんな子やこんな子がいないとは限らなくて、やっぱりそんな子と仲良くしなきゃいけなくなったりするのかももしれなくて、考えたこともなかったけど、楽しい毎日が待ってるわけではない可能性だって高くて。不安が、胸におしよせて。行くところもなければ、逃げるところもなくて。
聡子の足は、止まってしまいます。
夏期講習の間、聡子の楽しみは、霧島くんとの「ハッピーノート」の交換でした。夏期講習の間、毎日、このノートを交換します。交換日記ではありません。日記みたいなことを書いてもいいけど、目的は苦手科目の克服です。お互いに採点しあって、解説しあって、毎日続けたら、きっと苦手科目が克服できる、そんなノートです。
聡子の苦手科目は社会、霧島くんの苦手科目は漢字です。
苦手科目。
勉強だけしてればいいはずの塾にさえ、聡子は居場所がなくなります。聡子の本当の苦手科目は。
人生の苦手科目。自分は何が苦手で、だからどうしなければならないのかがわかるまでが、一番辛い。わからなくて悩んでいるときは前が見えないから。
悩んでるヒマがあったら、どうすればいいのかを考えたい。
この本には、それを考えるためのヒントがあります。
毎日がなんだかちょっと息苦しい、そんなときに、いいかもしれない本です。