カルヴィーノのレビュー一覧

  • パロマー

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    海が見たくなる。波を目で追いながら、パロマー氏のように抽象的世界に遊んでみたい(できないだろうけど)。

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    2018年01月17日
  • パロマー

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    浜辺・・・好きですね・・・本の中の浜辺ですけれど・・・風に吹かれて時を忘れられるような場所に憧れます・・・カルヴィーノの肖像って見たことないんですけど濃い顔なのかな

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    2009年10月04日
  • パロマー

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    カルヴィーノの作品でも1、2を争う解り易さのおかげで、突拍子もない幻想譚にも素直に感動できる。ボルヘスの『伝奇集』と併せて読むと別世界へすっ飛ばされること間違いなし。

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    2009年10月04日
  • パロマー

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    「見えない都市」でもそうであったように、カルヴィーノは、この「パロマー」でも各文章群を数学的な配置に収めることに成功している。パロマーの場合のそれは、3、という数字を基にするもので、あるいは「ソナタ形式」の入れ子、とでも言ったらよいかも知れない構造である。註には、この本が出現する章の順番通り以外にも読んで構わないと記させているが、個人的には、各章の3拍子を味わいながら読むのが、やはりよいような気がする。それにしても、そのような「形」から思考へ至る道筋が、カルヴィーノは好きなのだろうか。

    パロマー氏、というのが登場人物の名前であるが、彼の名が有名な天文台と同じ名であることには、何か意図があるの

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    2009年10月07日
  • パロマー

    購入済み

    全編パロマー氏の思索によって埋め尽くされた本。訳の問題か、原著もそうなのかわからないけど少し読みづらかったかな。
    思索に耽りがちなパロマー氏にちょっとずつ愛着がわく

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    2024年11月18日
  • パロマー

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    2008年11月19日~20日。
     小説なのかエッセイなのか哲学書なのか、ただの自意識過剰人間のつぶやきなのか。
     なんだかんだいっても面白い。

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    2018年01月06日
  • パロマー

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    哲学的で難解。でも読み終わる頃には、パロマー氏に不思議な親しみを感じ、パロマー氏的視線で世界を見るようになっているかも。

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    2011年12月07日
  • パロマー

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    知識人パロマー氏が眼に見える世界を内省的に言語化・・・っていうよりも、私にはたまに見かけるようなちょっと挙動不審な面白いおじさんが何を考えていたのか・・・みたいな、ほほえましくちょっと要領の悪い中年男性が浮かんでしまい。オチで笑ってしまいました。

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    2009年10月04日
  • パロマー

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    自然科学的な物事の観察が、だんだん哲学的な範囲に及んでくる。カルヴィーノ自身もきっとそういう性質だったんじゃないかと思うが、こういう人は一定数居るだろう。でも主人公も言うように、結局自分に帰結する以上、見方にも限度がある訳で、あまり内向的になりすぎず他者との関わりを持たないといけない。自戒も込めて。
    最後の章で日本庭園が出てきたのには少しびっくりしました。

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    2018年06月17日
  • パロマー

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    【本の内容】
    中年男性、職業不詳、家族は妻と娘一人、パリとローマにアパートを所有―これがパロマー氏だ。

    彼は世界にじっと目を凝らす。

    浜辺で、テラスで、沈黙のなかで―。
    「ひとりの男が一歩一歩、知恵に到達しようと歩みはじめる。

    まだたどりついてはいない。

    」三種の主題領域が交錯し重層して響きあう、不連続な連作小説27篇。

    [ 目次 ]


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    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)

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    2014年10月04日
  • パロマー

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     あらゆる事を観察し、思考し、沈黙する。
     おそらく、何事も成す事無く去る。

     果たしてこれを小説と呼んでいいのか。
     誰かを理解するなんて事は、誰にもできないのかもしれない。
     クロウタドリの口笛のように。

     それはそれとして、読んでいる間中ずっとエドワード・ゴーリー描くところのイアブラス氏の姿を思い浮かべていました。

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    2013年02月06日
  • パロマー

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    理解の高みに到達しようと、観察し、思考し、悩み、そしてどこにも辿りつけない中年の日常。

    さて。そもそも観察とは何だろうか?辞書的には、注意深くあるがままに物事を見ることを意味する。しかし、量子論、写真論を例に取るまでもなく、観察する行為は観察の対象物に影響を及ぼす。すなわち、観察を試みたら最後、眼前のそれはあるがままとは異なってしまっている・・・。

    一方で、観察に付きまとう上記の性質は、逆説的にではあるが、観察の新たな可能性を示唆しているように思われる。つまり、観察しようとすることは、対象物に何らかの影響を及ぼしうるということである。

    影響が及ぶ範囲が、一時の観察系のみに留まるのか、更な

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    2019年01月16日