本の前半は、ステークホルダー資本主義が求められる背景についての説明となっており、GDPという指標の欠陥/人類が及ぼす環境負荷/グローバル化に伴う富の偏在などが説明されているものの、やや総花的で、どこかで聞いたことのある話が多かった。
後半のステークホルダー資本主義の解説では、世界経済フォーラム発案の
...続きを読む「ステークホルダー資本主義メトリックス」やニュージーランドのGDPに依らない政策決定などが紹介されているものの、やや表面的で踏み込んだ説明がなかったのが残念だった。
ステークホルダー資本主義ではどのように社会が変わるのか、もっと具体的に知りたかったが、サステナビリティの観点で企業が評価されるという今の大きな潮流の先に、ステークホルダー資本主義があるというだけなのかもしれない。