井上奈奈のレビュー一覧

  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    今日は寒い1日だった。
    最高気温が14℃。小雨。
    しかも長女が市の子どもイベントのボランティアをするので、送っていったついでに次女と屋外を歩いてた。
    動いている私たちはまだしも、立ちっぱなしの寒がりの長女は寒かろうとホッカイロとネックウォーマーを買い求めた。
    そんな寒かった日の締めくくりにもっと寒そうな一冊。

    このアルファベットで書かれているピヒュッティは著者のイヌイットの友人が付けてくれた名前だそうだ。
    そうか、だから綴りが不思議だったんだ。
    得意ではない文字を頑張って書いてくれたのか。
    それは大切な名前だ。

    しかし、この著者は何故一人で北極を歩いているんだろう?
    その謎だけは分からなかった。

    そして恥ずかしながら北極にはホッキョクグマの他にウサギや牛なんかがいることを初めて知った。
    ペンギンは南極よね?

    北極の過酷な自然とその美しさがとてもよく伝わってくる絵本だった。

    それにしてもあんなに広くて氷の世界、一人で歩くなんて怖くないのかしら…

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    2025年10月25日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    あとがきと併せて意味を理解する本。

    「初めての今日」という趣旨の表現に、極地の厳しさや色々な命が巡って今日に至るというような意味を感じ取った。

    それにしても、美しい本とはどのような基準で選ばれるのだろうか。この本が美しくないと言いたい訳ではなく、他にもたくさんの候補がある中で、何が際立っていたのだろうか。ビジュアルだけではなく、文章に込められたメッセージも含めての受賞なのだと思う。選評を読みたい。

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    2025年10月20日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    植村直己冒険賞を受賞した極地冒険家、荻田泰永さんの絵本。井上奈奈さんの絵も静謐な雰囲気がマッチしていて素晴らしい。
    北極を一人で進む冒険家の一日が描かれている。氷のきしむ音、頬を叩く風など、北極を歩く「僕」を追体験できるような本文。命や死を感じながら歩いていることを実感できる。
    色の美しさや紙のザラザラした質感、ページをめくった時に目に飛び込んでくる迫力など、とても美しい作品でした。

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    2025年07月17日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    冒険家、荻田泰永さん
    クレイジージャーニーを見て知りました

    北極ではそこに「いる」だけで痩せていくそう
    極限状態にありながら淡々と物事をこなしていく様は、なかなか真似出来無いよねぇ

    そんな彼の体験が絵本に
    と、聞けば見たいじゃないの

    開くとそこには思ったよりも優しくてカラフルな世界でした
    特に夜明けのシーンでの色使いは秀逸
    本、買っちゃおうかと迷う

    番組では、石になったおばあさんの岩を探す旅を放映
    こちらも絵本になるのかしら……
    楽しみです(´∇`)

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    2025年06月28日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    PIHOTEK(ピヒュッティ)はイヌイットの初老のハンターが作者にくれた名前「雪の中を旅する男」。
    PIHOTEKは一人で北極を歩く。凍てつく風の中を、命と向き合いながら行く。食料も水も土地から生まれ、体の物質そのものが土地であり、地球である。
     北極の風に向き合う中で生命を実感し、風の中に死を感じる。いつか自分の体も分解されて、風に舞い、誰かの命にたどり着く。
     荒々しい自然と生命、やがてくる夜明けのシーンが美しい絵本。

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    2025年03月25日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    荻田さんのあとがきにあった「その土地に生きるということは、その土地から命を得ることだ。〜その意味では、地球に生きる我々すべてが、地球自体であるということだ〜誰かを構成していた物質が次の誰かを構成する物質となる」この言葉が印象的。
    クレヨンで描いているような質感の絵の中で雪がとても美しい。

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    2026年08月30日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    PIHOTEK(ピヒュッティ)は、作者の荻田泰永さんのイヌイットネームです。イヌイット語と英語混ぜた「スノーウォーカー」という意味だそうです。
     北極という過酷な環境の中、冒険しながら生命を感じているのが、伝わります。
    青や赤 黄色 色がキレイです。

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    2026年01月10日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    「植村直己冒険賞」受賞の極地冒険家、荻田泰永×「世界で最も美しい本コンクール」銀賞受賞の井上奈奈による絵本。
    北極をたった一人で歩く”僕”の一日を描く。

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    2026年01月08日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    美しい銀色の絵本です。
    カバー絵をなぞれば
    北極に吹く風のかたちが感じられて…

    Happy New Year

    銀色の北極を赤いそりが行く
    ゆれ動く海氷の上で
    アザラシを探して歩くホッキョクグマ
    黒いジャコウウシがじっと佇む
    草の根を食む白いライチョウ
    ホッキョクウサギは身を寄せ合い
    オオカミ一家がカリブーの群れを狙う

    著者は北極冒険家の荻田泰永氏。
    イヌイットの友人から貰った名前は、
    PIHOTEK(ピヒュッティ)で「雪の中を歩いて旅する男」という意味だそうです。

    たった一人で北極を歩いていく
    空からくらやみがおり
    また 夜が明ける

    北極に吹く"風の歌"を聴いてみたい!
    と思わせてくれる一冊です。

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    2026年01月03日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    ネタバレ

    アルファベット部分の読み方は『ピヒュッティ』意味は『雪の中を歩いて旅する男』だということが、あとがきに書いてある。

    物語は北極探検の様子と、北極の動物たちと、探検時に感じたことなどが綺麗な文章で書かれてる。絵と相まって、涼しくていい。白い色が多めで、表紙も白い。


    あとがきも読みごたえがあった。北極探検家の書いた絵本。私はクレージージャーニーの番組でこの絵本を知って読んでみようと思った。
    綺麗で不思議な感じの絵が好き。
    動物たちも可愛くて、過酷な環境だということがわかる。ホッキョクグマ、アザラシ、ジャコウウシ、ライチョウ、ホッキョクウサギ、ホッキョクオオカミ、カリブー、意外とたくさん動物がいる。でも、北極で生きるのは大変。冒険も大変。

    真っ白な明日のための絵本だった。ごちそうさまでした。

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    2025年07月21日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    ネタバレ

    荻田泰永さんの絵本ですね。
    文は、荻田泰永さん(1977年、神奈川県生まれ)冒険家、作家、絵本作家。
    絵は、井上奈奈さん(京都府生まれ)画家、作家、絵本作家。
     北極冒険家で、植村直己冒険賞を受賞されている荻田泰永さんの体験を元に描かれた物語ですね。
     「PIHOTEK」は「ピヒュッティ」。北極圏に住むイヌイットの友人から、送られたイヌイットネームだそうです。意味は「雪の中を歩いて旅する男」。

     たった一人、北極を歩いている。
     命を支える道具や
     食料を積んだソリを引きながら、進んでいく。
     氷のきしむ音が遠くでひびく。
     足元はゆれ動く氷の海。
     歩けども、歩けども、流されていく。
     雪をはらんで、風が僕のほおをたたく。
     ………………
    溶けた風は、空っぽの僕を楽器にしてひびきわたる。
    氷も動物もくらやみも、
    僕も、全部が溶けて溶けてひびきわたる。
     風はなんでも知っているのさ。
      空が紫色に染まる一瞬
      光は世界に力を与える。
        夜が明ける。

      初めての今日を、僕は歩きはじめる。

     美しく力強い詩の響きで物語ります。
     井上奈奈さんの版画絵のタッチが、幻想的に僕と動物と北極の大自然を綺羅びやかに荘厳します。
     この絵本は日本絵本賞大賞を受賞されています。
     実際は、過酷な自然環境で、死の危険の中を歩いておられるのですが、この絵本では、あまり感じられないようにされていますね。
     小さいお子さんに、北極への興味を抱いてもらいたい荻田泰永さんのやさしさがあふれる絵本ですね。
    (この絵本は、メメさんの本棚登録で興味を惹かれて読みました。メメさん、美しい壮大な絵本でした。ありがとうございます(´ー`).。*・゚゚)

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    2024年11月06日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    ネタバレ

    雑誌「ダ・ヴィンチ」で紹介されているのを見て手に取り。
    カバーはシボ感というかぽこぽこした紙の質感を感じ、雪が厚いという感覚が伝わるような装丁。本文の紙の質も手に柔らかく、遊び紙は極地圏の宇宙を思わせるような濃い藍に近い蒼色。装丁にこだわっているのが伝わります。

    ピヒュッティってどういう意味かな、何語なんだろうと思いましたが答えは後書きに。著者は探検家の方だったんですね。
    絵の線、色使い、人物や動物たちの描き方、全て短く詩のような文章によく合っています。
    汗をダラダラかくまだ暑いこの時期に読めてちょっと涼しくなりました。
    「初めての今日」という言葉が染みました。誰でも朝目覚めたら今日は初めての今日だ、と思えるのは子供よりある程度の大人の方かもしれませんね。味わい深い一冊でした。

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    2023年09月13日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    人生で北極に行くことはないだろうけど、どんな感覚なのだろう、と思う。
    寒さの度合い、孤独の度合いを想像する。
    北極にうさぎたくさんいることは知らなかった。
    紙や印刷、色調にもこだわっている感じで、カバーにはややエンボスがあり、夜明けのシーンが特にきれいだった。

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    2023年08月30日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    9歳0ヶ月の娘に読み聞かせ

    日本絵本大賞受賞本

    詩のような文章
    単調だけど強さと優しさがあるイラスト

    不思議に引き込まれる雰囲気の絵本でした

    北極探検家という
    私には未知の世界
    常に生と死を感じているのかな

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    2024年05月29日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    一見、淡々と北極の事物を描いているだけ。でもそこに、行かなければ分からない空気や景色、自分を取り巻く生きとし生けるもの、空そのもの風そのものとの一体感がある。
    あとがきは大人向けだが、子どもの想像力をはたらかせる力のある絵本だと感じました。

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    2024年04月22日
  • PIHOTEK  北極を風と歩く

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    ネタバレ

    感想
    シンプルな色合い。北極の写真や映像は見ることがあるが、この絵本の色合いから自然の厳しさ、命のやりとりが伝わってくる。白の世界に青、赤、黄色のページがはさまれ、北極の動物たちの息吹が聞こえてくるよう。『PIHOTEK』はPANTONE社の特色4色のみで表現された特別な色合いの絵本とのこと。
    「空が紫色に染まる一瞬、光は世界に力を与える。夜が明ける」
    のページの色合いが素敵だ。
    ぜひ手に取って欲しい。カバーを外して、描かれた冒険の足跡を辿ってみるのもいいのでは?

    <書籍情報>
    日本絵本賞大賞受賞!造本装幀コンクール日本書籍出版理事長賞受賞!

    「植村直己冒険賞」受賞の極地冒険家、荻田泰永×「世界で最も美しい本コンクール」銀賞受賞の井上奈奈による絵本。
    北極をたった一人で歩く”僕”の一日を描く。
    頬を叩く風、北極での生き方を知る動物たち、空から降りる暗闇、そして……。
    北極を歩く”僕”を追体験できる、命と死を感じる美しい絵本。


    (巻末エッセイより)
    イヌイットについて
    「彼らにとって自然と自分との境界は曖昧だったのではないだろうかと感じさせる。自分の命は周囲の自然環境と全く同一である。イヌイットもいまでは現代的な生活様式を得ているが、根底に生きている観念は未だ自然の中にある。」
    「その土地で生きるということは、その土地から命を得ることだ。」
    (中略)
    「すべての命も存在も関係性の中に生まれ、死んでいき、また生を形づくる。」
    「環境問題とは数字の問題ではない。命の問題だ。自分の命はもちろん、隣にいる大切な人の命であり、会ったこともない遠い土地の誰かの命であり、時代も異なる動物の命のことだ。命を切断して物事を考える思考こそが、最大の問題である」
    「北極を冒険することは、生きることだ。そして、死を感じることだ。その死とは、誰かの命であり、いつの日か自分の体も分解されて、空に舞い、風に吹かれて誰かの命にたどり着く。」
    「北極に吹く風の中には、きっと誰かの命が舞っている」

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    2023年10月26日