ホイチョイ・プロダクションズ 馬場康夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレもう一つ、黒澤映画で特徴的なのが、脚本作りのシステムだ。黒澤映画は、全30作品中21本が共同脚本による作品である。
脚本家・橋本忍は、前述の『複眼の映像』の中で、そのシステムについて詳しく書いている。それによると、黒澤映画、誰か一人が書いた第1稿ができると、複数の脚本家が旅館に集まって、第1稿をもとに同じ場面をヨーイドンで再び書くのだそうだ。そして何人かが書いた脚本の中から、最も優れたものを場面ごとにチョイスして、一つにつなげるのだ。司令塔の役割を果たしたのは、日本一脚本料が高い脚本家といわれた小國英雄で、本人はみんなが四苦八苦していても自分は一切書かず、ノンビリ洋書を読んでいたという。だ -
Posted by ブクログ
ネタバレ余暇に読むには程よい1冊。
タイトルの通り、シリーズものの中から、どれか1作を観るならどれ?という観点で、そのシリーズの概観、こぼれ話を織り交ぜつつ、オススメの1作を紹介するというもの。
だんだん、シリーズものじゃネタがないのか、同監督作品の中でとか(黒澤明、スピルバーグ、イーストウッドなど多作な監督から)、ミュージカルならとか、フランス不倫映画ならとかジャンルに走ったり、東野圭吾原作映画では?という、もう最後の方は、なんだかわからなくなるくくりになるがご愛敬。
それぞれの章で、作品が一覧となっているので、全作品を眺めて見落としているもがないかをチェックするのにも役立ちそう。