関口正司のレビュー一覧

  • 功利主義
    自然権といった経験を越えた普遍的な原理により何が正しいかを判断すべきでない。個々人の幸福はさまざまで、幸福の優劣を判定する客観的な基準はない。行為の正しさはそれが何をもたらすか(帰結)、幸福をもたらすかどうかで判断すべき。幸福は善であり、苦痛は悪。幸福をできるだけ増やし、苦痛はできるだけ減らす。自由...続きを読む
  • 自由論
    この作品の影響は日本国憲法にも垣間見える。
    自由論が示す「他人の利益を損害しない限り許される自由」を決して忘れてはならないと思う。
  • 自由論
     大学の授業にて、offendとharmの違いを知ったことを思い出しました。

    offend:相手の気分を害する
    harm:相手を身体的に傷つける

    harmは、いくら自由とはいえ許されない、とのことでした。同感です。
  • 自由論
    ・功利主義を前提とした著書。

    ・社会的自由:個人がそれぞれの個性を発揮する。そしてその個性の結果の言動によって他者を害することなく、様々な幸福を追求していくこと。だから、他者を害していない(一般的功利を損なっていない)行為の抑制は不当であり、そのラインまでが社会が個人に対して行使できる権力の限界。...続きを読む
  • 功利主義
     1863年刊。
     有名で、現在はしばしば悪評も高いベンサムのスローガン「最大多数の最大幸福」というアレに代表される「功利主義」の考え方について、あれやこれやと弁明を試みる著作。
     私自身、「最大多数の最大幸福」というスローガンは目下大嫌いで、あれを浅はかに理解し利用し、多数者のためなら少数者を虐待...続きを読む
  • 自由論
    新功利主義を唱えた1800年代の思想家、J.S.ミルが記した自由な社会とはどうあるべきか ?

    について
    ・思想と討論の自由
    ・個性について
    ・社会が持つ権力限界について
    ・原理の応用

    という構成で議論を進めていく。

    とても魅力的な内容で、今の社会生活においても考えねばならない事が多いと思う。
    ...続きを読む
  • 自由論
    知人から勧められ、読んだ本。
    1回の通読ではなかなか理解が及ばない部分も多かったが、『他人に危害を与えない限りにおいて、思想や行為は自由であるべき』という主張は、何とか理解できた。