ジャニス・ハレットのレビュー一覧
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・あらすじ
劇団の主催者マーティンには難病の孫娘ポピーがいた。
ポピーのための募金活動を開始したが、この活動がとある事件の幕開けとなる。
ある事件の関係者のメールや関係資料を読みつつ事件の概要やフーダニットを推理していく。
捜査資料、供述調書、メール、新聞記事などで構成されたミステリー。
・感想
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久々にワクワクするけどミステリーを読んだ。
フェミとシャーロットと一緒に謎解きをしてる感じがとても楽しい。メールのやり取りで物語が進んでいく構成は最初戸惑ったけど、キャラクターを掴んで行ったらグイグイ読めるようになった。
結局アフリカでどんなことがあったんだ、という謎は少し残りつつも、読後感はスッキ...続きを読むPosted by ブクログ -
[きみたちにはなんの予備知識もない状態で同封の書類を読んでもらうのが最善と考えている。さて、これを読んできみたちはどう考えるかな?]
冒頭、弁護士のタナーが実務修習生の2人に送ったこのメッセージから始まるこの物語。犯人探しミステリーであり読者への挑戦状でもある。書かれている大半が事件をめぐる関係者た...続きを読むPosted by ブクログ -
まさに21世紀のアガサ・クリスティー感!
ん?てなる箇所の仕込み方がかなり絶妙で素晴らしかった!
まるでポアロ気分を味わえるところも個人的に高評価。
ヘイスティングズやジャップと話してる時のポアロってこんな気分なんじゃないかな。
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次々に異なる登場人物が出てくるのでページを行ったり来たりしながら読んだ。長さ故、個人的には途中で少し間延びしてしまったが、小説のほぼ全てがメール、WhatsApp のやりとりで進行していく中に、謎が散りばめて隠されており、読み応えのある作品だった。Posted by ブクログ
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なんとなく読み始めたら止まらなくなった
5時間で読み終わった。
アガサクリスティーの作品や、宮部みゆきの『理由』を読んだ時と同じ感覚で読み進めてとても面白かった。
舞台はイギリスの街でアマチュア劇団を主催する一家の孫娘ポピーが難病にかかったことから始まる。ポピーの病を治すために、一家が大規模な募...続きを読むPosted by ブクログ -
殺人が起こることは分かっている上で、えんえんとメールのやり取りが続いていく。
ポピーの病気のための募金が詐欺紛いの資金集めらしいことはすぐにわかるが、疑わしい状況が何ら変わらないのでいささか飽き始め、誰がなりすましだ存在しない人物だと考えながら読み進み、あっと驚く最後のイッシーベックの自白。
最後の...続きを読むPosted by ブクログ -
前半部分はあまりにもたくさんの登場人物と何だかよくわからない断片的な資料の山がしんどく読み進めるのに時間がかかったが、後半に事が起こり推理パートに入るととても面白く、グイグイ引き込まれた。
推理パートは、優秀な弁護士見習いコンビが謎解き挑戦状の出し主である弁護士へ向けて、資料に基づいて導かれるいくつ...続きを読むPosted by ブクログ -
700ページ近い長編だけど、ストーンサークルに続きこれも一気読み。
ほとんどがメールやテキストメッセージで構成されているという珍しい一冊。最初は読みにくそうと思ったけど、いざ読み始めてみると全く苦にならなかった。
そしてなんと言っても最後の最後…!
そう来たか!という衝撃と怖さで震えました。Posted by ブクログ -
登場人物の1人がどうも読んでいてイライラするキャラクターで、読み進めるのに苦労した。多分それも作者の筆の上手さで、翻訳家の手腕なのかなと思う。
SNSを読み進めることで事件の流れを追っていくのだけど、どこかしら古典的なミステリの雰囲気を感じた。
終わり方がちょっと不穏でそれがまたなんとも言えない。Posted by ブクログ -
これは面白い。最後の最後まで、裏切られない面白さだった。予備知識無しに読むべき。
しかし…怖っ…ってゾクっとさせられたのは、久しぶり。自分にもメールが来そうな錯覚をしてしまうかも。Posted by ブクログ -
メールやテキストといった事件の資料のみで構成されており、読み手である自分も一緒に事件を推理する感が新体験だった。
かなり分厚い本だが、苦にならず読むことができた。Posted by ブクログ -
“〈21世紀のアガサ・クリスティー〉・・だと・・?”
てな感じで、触れ込みに惹かれて手を出した本書。
イギリスのとある田舎町。地元の目有力者でアマチュア劇団も主宰するマーティン・ヘイワードから、彼の孫娘・ポピーが難病に罹ったことが告げられます。
高額な治療費を工面するために、劇団員たちが中心となっ...続きを読むPosted by ブクログ -
髄芽腫を患った二歳の少女の治療費を集めるため、募金活動を始めたヘイワード一家。彼らが主宰する劇団の人たちや友人たちも大々的に協力し、順調にいくかに思えた募金活動だが、そこにつけこむ怪しい輩が現れたり、協力する人たちの中でも意見の食い違いが出たりして、不協和音が目立ち始める。そして、やがて起こる事件。...続きを読むPosted by ブクログ
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予想外の展開でとても面白い! ひたすらメールを読んでいる時にはどんな事件がここから起こるんだろう、事件はまだか事件はまだかとワクワクしながら読み進めることができる。 ただ登場人物が多くて最初大変。Posted by ブクログ
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現代版クリスティーとの触れ込み。
解説は攻略本の霜月さん、訳者はホロヴィッツ担当の山田蘭さんなので、出版社としてそれなりの気合いの入れよう。
そして「このミス2023」では3位、「本格ミステリベスト10」では1位を獲得。
とある町の市井を実質的に牛耳り、アマチュア劇団を主宰する一族の長マーチン。
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全編通してメールやSNSなどの資料なのにクリスティってどういうことだろう?と思いながら読み進めていくと、なるほど…確かにクリスティ。
メールから浮かび上がる関係性や人間心理の描き方…というか捉え方?が見事で面白かった。
ただ、殺人事件が起こるまでが長い…まぁ構成的にそりゃそうなるよなとも思うけれども...続きを読むPosted by ブクログ -
楽しめた。700ページ近い分厚さでも、だれずに読めた。リアルな動きではなく、メールやメッセージという現代的アイテムや供述書から読み解いていくというのが、目新しいかな。これらはすべて、自称であり本人の目線だけなわけで、ある意味では叙述物、かな。
ナンプレのような、パズルをはめ込んでいくような。
人物...続きを読むPosted by ブクログ -
本書は、オビによると各種ベストテンランキングで上位を取っており、また本年の集英社文庫ナツイチにも選ばれるなど、世評が非常に高い。
冒頭、法律事務所経営者の弁護士から部下に宛てて「何の予備知識もない状態で同封の書類を読んでもらうのが最善」とあるとおり、本書は一種の”読者への挑戦”ものである。書類を...続きを読むPosted by ブクログ -
登場人物がSNS上でしか交流しないのが特徴
地の文がなく、口語体なので読みやすい
ここが良かった
・ヘレンの過去からのポピーの詐病に至るまでの流れ
・釈放されたイザベルのフェミへの新たな執着
ここはうーん、、、
・ローレン=イザベルはもう少し分かりにくくても良かった(ローレンのメールが分かりやす...続きを読むPosted by ブクログ