前田次郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
武蔵野美術大学って変わった人が多いのか?(褒めてる)
この間読んだ「家をせおって歩く」の人も武蔵野美術大学だったぞ。
今回は自然にある物から全てを手作りして船を作って日本を目指す!という途方もないチャレンジをした人の絵本。
自然にあるものって、砂鉄集めて斧作るところからよ?
びっくりよ。
すっごいの。
もう語彙力崩壊。
もうどこから何から話したらいいのかわからないくらい、ただただすごいとしか言いようがない。
発起してから6年位の歳月をかけて日本にたどり着いたんだってさ。
全てのページ読むごとに「すごいねぇ」と言いながら読み進めたのよ。
この便利な世の中でこんなとてつもないチャレンジをした -
Posted by ブクログ
自然から取って来た素材を使って最初から最後まで自分で作った物、って私たちの生活の中でどれだけあるだろうか?
家庭菜園をしている人は食べものは自前だと言うかもしれない。
それでも包丁、まな板、鍋、調味料は自分で作った物ではないだろう。
この本は、かつて人類が日本列島に渡って来た海路を自分たちで作った舟で辿ってみる、その舟を造る過程の写真絵本である。
舟を造るのに必要な物はなにか?
表紙を見てわかるように、もちろん木だ。
でもその木はどうやって切る?
斧がいる。
ではその斧はどうやって作る?
鉄が必要だ。
ではその鉄はどうやって手にいれる?
こうして舟をつくる工具から自然からの素材で自分たちで -
Posted by ブクログ
グレートジャーニーの関野吉晴さんが、昔の日本人のルーツが海上を東南アジアから黒潮にのってやってきたルートを辿る為に、舟をつくる。その行程を写真と文章で表しています。出来るだけ古代の製法そのままに、海岸の砂鉄を集め、「たたら」という製鉄をおこなって刃物をつくり、スラウェシ島の船大工達に手伝ってもらいながら、作ります。その規模の大きい事!砂鉄は50人で3日がかり。炭焼きは3トン。たたら製鉄は100人で一晩中火に風を送り、この作業を4回とか。始めから壮大ですが、スラウェシ島へ行ってもそう容易く作業は進みません。それでも地元の人達は歌を歌い、冗談を言って乗り越えていくのです。スタッフとなった大学生達も