松永ふみ子のレビュー一覧

  • クローディアの秘密

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    「むかし式の家出なんか、あたしにはぜったいにできっこないわ、とクローディアは思いました」

    という、冒頭の一文から心を掴まれた。
    児童文学だけれど、子どもを雑に子ども扱いせずに、苦悩を抱える一人間として捉え、だからこそ、子どもが子どもであるための不自由さ、そこから逃れる希望を描けていると思う。でも、しみったれることはなく、もちろん説教くさいなんてこともなく、バイオリンケースを鞄代わりにするなどというお洒落さ、センスの良さが光っていて、読んでいて清々しい。

    子どもの頃に読みたかった一冊。

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    2025年10月18日
  • クローディアの秘密

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    クローディアは綿密な計画をたてて家出を決行。
    頼れる弟ジェイミーを連れてメトロポリタン美術館へ向かいます。
    美術館に潜伏し、ある発見をし、謎解きに奔走します。

    てかジェイミー、それでいいのかジェイミー。姉クローディアにアテにされすぎてない?…結果、2人にとって大冒険&大成長の家出となったのですが。

    トランペットとバイオリンのケースに荷物を詰めて…
    あ!あの歌の元ネタなんですね。読んでる時は気づかずに
    「荷物全然入らんな」と思ってました。

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    2025年11月29日
  • クローディアの秘密

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    ネタバレ

    ユーモア、冒険、そして秘密。人生のスパイスで大切なことがすべて書いてあるような、そしてとても楽しい本。

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    2024年11月24日
  • クローディアの秘密

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    わたしは秘密というのは嘘をついたり怒られるいけないこと、というイメージが染み付いていた。でもこの話を読んで、秘密は共有すると仲が深まったり、バレないよう思案して良いアイデアが思いついて喜んだり、普段ならいけないと怒られることをしているという非日常感にニヤリとするような楽しさがあったことを思いだすことが出来た。また文章は、子どもの頃の考えていたことや気持ちを思い出させてくれるような懐かしさがあり、将来母になった時に読むとまた見方が変わりそうだ。いつかまた再読したいと思う。

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    2024年02月05日
  • クローディアの秘密

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    家出に憧れて、実際に行動に移す勇気はないくせに友達と計画を立てたり荷造りをしていた子どもの頃に読みたかった。とはいえ、大人になった今読んでもとても面白い。どうせ計画だけなら、家出先をメトロポリタン美術館にするくらいのスケールを持てれば良かったなどと思いながら…。
    多くの人と同じく、子どもの頃のトラウマとなった大貫妙子のあの曲の元ネタだと読み終わって気づいた。大人になり、この本も読み終えた今は大好きな曲になりました。

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    2023年12月19日
  • クローディアの秘密

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    ネタバレ

    とてもワクワクさせられました!
    正反対の性格の姉弟が、家出をします。計画を立てたのは姉のクローディア。クローディアは三兄妹の長女。“長女だから”と言われ続け不自由な目に我慢の限界を感じ、家出を決意。弟のジェイミーとメトロポリタン美術館に忍び込みます。そこでの生活は今まで何不自由なく暮らしてきた2人にとって空腹との闘いや、お金の問題に悩まされます。しかし、ある日2人は美術館の天使の象にひきつけられ…!
    小学校高学年から大人の方まで楽しめる作品だと思います

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    2023年05月23日
  • クローディアの秘密

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    多分家出をすることがないと思うけど、もしするのならば、こんな感じで計画を立ててやりたいです。
    2人のよくいる感じの兄弟の雰囲気がまるっきり描かれているので、馴染みのある感じで読みやすいです。
    児童書なので人によっては、短いかもしれませんがとても面白いので、ぜひ読んでみてください。
    たまにある絵も、上手だけど、手描きっぽさも出ているので読みやすいです。

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    2022年07月05日
  • クローディアの秘密

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    最高!家出の理由も家出の場所も。ラストもいい。子どもってたいへんなんだ。外へも自分の中へも考えること戦うことが多い。いつから怠惰な大人になってしまうのだろう。

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    2024年04月15日
  • クローディアの秘密

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    小学生のときに何度も読んだ。
    これを読んで、家出計画を考えたものです。
    去年メトロポリタン美術館を訪れ、クローディアの世界がよみがえりました。
    なかなか細部までこだわってるし、後半の展開もおもしろい。
    クローディアの計画性が大好き。

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    2023年12月03日
  • クローディアの秘密

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    大貫妙子の「メトロポリタン美術館」は聴いたことがあっても、「夜の博物館、天使の像、ヴァイオリン&トランペットのケース」といったモチーフが、この『クローディアの秘密』からとられているとは知らなかった…!

    「家出をした姉弟が博物館に隠れ住む」というあらすじだけでも勿論わくわくするけれど、物語の真の魅力は設定や道具立てではなく、クローディアとジェイミー2人の愛すべき個性と人間性にある。
    お互いの長所短所を上手に(そして勿論喧嘩もしながら)補い合って冒険を続ける中で、クローディアが出会う「天使の像」。
    大人達が美術的、学術的価値について論じる中で、クローディアだけは像から全く別の学びや気付きを得て、

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    2025年07月17日
  • クローディアの秘密

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    刊行から58年。とても面白い話で、「秘密」を通しての成長のお話がなんとも粋。
    都会っ子で現代っ子なクローディアとお金に細かいしっかりものの弟との掛け合いも楽しい。
    しかし、翻訳の限界か、時代の流れか、今の小学生が読むには少し難しいかも。

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    2025年05月12日
  • クローディアの秘密

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    子どもって成長するにつれて親や大人に立ち入らせない自分の世界とか秘密を持ちたがる。大人はそれに関心を示しつつ、子どもの世界を侵さない、冒険させてあげる、見守る、その子どもなりの成果を認めてあげる、みたいなことが大事だよなと思った。なんなら、見守って尊重しているだけでは子どもの自尊心は満足しない、本気で心配して取り乱して怒るくらいのことも必要かもしれない。子ども自身が、大人にいっぱい食わせてやったと、ある意味での達成感を得ることが大事かもな と思った。大人の手のひらの上から跳んで抜け出すことが、子どもにとってすごく意味があるよなと思った。
    親としては、危機管理とか親の威厳とかを念頭に置きつつ、子

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    2024年04月11日
  • クローディアの秘密

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    昔、家出してやる!て思ってプチ家出をしたことがあります。クローディアほどの計画性はなかったので1時間で戻りましたが笑

    同じ家出とはいえ、クローディアの計画性と弟の資金力には目を見張るものがありますね〜
    行き先が美術館だなんてなかなか思いつかないものです。そして最後には秘密を得て、家出前とは別の自分になって帰宅します。でも大人はさらに一枚上手で…笑

    もう良い大人ですが、どうやって過ごすのかな…?何をするのかな…?とわくわくしながら読み進めました。

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    2024年02月04日
  • クローディアの秘密

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    ネタバレ

    世界有数の贅沢な宿泊の話。

    美術館、しかもメトロポリタン美術館に寝泊まりすると想像するだけでワクワクしてしまう。
    子供の頃に読みたかった。



    p. 20
    おだてというのは、てこと同じくらい、たいした道具ですね、サクソンバーグさん。適当なところにあててごらんなさい、世界を動かします。


    p. 171
    「いつになっても満足しないんだね、クローディア。オール5をもらえば、その上はないかってさがすんだろ。ただの家出をはじめといて、しまいにはなんでもかんでも知りたがる。ジャンヌ・ダークとクララ・バートンと、フロレンス・ナイチンゲールを一つにしたみたいな人になりたいんだろ。」


    p. 220

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    2023年05月26日
  • クローディアの秘密

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    美術館・博物館が好きな私はワクワクしながら読んだ。
    家出したからには違った自分になって帰りたいと思うクローディアの気持ち、分かるなぁ。タイトルはそういうことなのかと最後まで読んで納得。
    小学生の姉弟は結構、大人の考えをしているなと感じた。特にフランクワイラー夫人がなぜミケランジェロの像を手放したのかについて弟と語るときのクローディアの見解には深く頷いた。

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    2023年02月13日
  • クローディアの秘密

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    秘密ってそういうことかー、というなんとも趣深いラスト。
    と言ってもそれがメインというわけでもなく、いわゆる冒険ものである。時々、こういう建物の中に隠れたりして過ごす話もあるけど、そういや現代でもスーパーの天井裏に隠れて夜中に食料を漁って生きてた人のニュースもあったけど、いや意外とできるのかな?でも今は監視カメラがなー。世知辛い世の中よ。
    仲が悪いような良いような、いや、これは少しばかり理想像ではないか、という姉弟の掛け合いも悪くない。

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    2022年12月25日
  • クローディアの秘密

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    ネタバレ

    メトロポリタン美術館に家出に行く2人の話。行く前と違う自分になりたいクローディアが毎日天使の彫像について調べて調べて最後には本当に秘密を知ってしまいます。2人の行動力とクロードの計画力がずば抜けていてすごいです。地頭がいいんですね。また遊びにそっと出かける気満々な2人が微笑ましいです。

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    2022年11月04日
  • クローディアの秘密

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    フォローしてる方が5☆をつけられていたから。1975年の作品で、なぜ今まで読まなかったのか不思議な程、残念でならない。
    憧れのMETを家出先の場所とした設定も好きだし、主人公2人の精神的な成長も好ましかった。

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    2022年07月27日
  • クローディアの秘密

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    最近読んだ本に紹介されたいて購入。
    子供の頃に読みたかったなぁ、まぁでも子供の頃はミケランジェロ?だれ?という感じだっただろうからだいぶ大人になった今で良かったかも。
    クローディアとジェイミーの発想がすごいな。
    クローディアはおしゃまでちょっとわがままなよくいる女の子で、弟のお金なのに?タクシー?とか笑ってしまった。
    家出からメトロポリタン美術館の流れから、あーなるとはびっくり。児童書とはいえよく作り込まれてるなぁ

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    2022年07月13日
  • クローディアの秘密

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    読み終わりほやほやなので、うっわ最後の2章!
    という、語彙力ゼロの感想です。

    小学5、6年生から読める岩波少年文庫。
    小学生にも劣る感想文…

    家出してメトロポリタン美術館でしばらく寝起きする姉弟のお話。
    ♪バイオリンのケース トランペットのケース
    トランクがわりにして出発だ♪

    いろいろいうのは野暮なんで。
    うっわ最後の2章!です。

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    2022年04月09日