本書は研究書です。そのために目次から索引を含めますと、横書き315Pで、たくさんの参考文献から引用されていて、文字数も多くなっています。
はじめに…
序章「ひきこもり」小史
第Ⅰ部当事者研究としての社会学
第Ⅰ章方法としての自分史
第2章社会学的な当事者研究へ向けた試論
第Ⅱ部「ひきこもり」の自分史 70P
第3章私が育った環境・場所・自分史
第4章不登校からひきこもり、そしてその後
第5章大学入試後
第Ⅲ部「ひきこもり」の生きづらさはどう理解できるか
第6章「ひきこもり」当事者の規範的/多元的なアイデンティティ
第7章「ひきこもり」と親密な関係
第8章「ひきこもり」当事者における他者の模倣とモデルの不在
第Ⅳ部「ひきもろり」の当事者活動を考える
第9章「社会/自己」を志向する「ひきこもり」当事者活動
第10章「ひきこもり」の当事者として〈支援〉するということ
第11章社会活動としての「ひきこもり」当事者活動
おわりに
あとがき
参考文献 10P
索引 3P
Webで検索すれば、いろいろな人達の不登校・ひきこもり経験を断片的に読むことはできます。
第Ⅱ部の伊藤さんの自分史を読んで、伊藤さん御自身の自分史を中心に第Ⅱ部以上に読みやすくてまとまった本にしてほしいと思いました。
世の中に、不登校・ひきこもり経験のある人の、そうしたまとまった内容の本を求めている人達がたくさんいるはずだと思いますので。
第Ⅱ部の自分史での、2歳の時の父親の死~子供の頃からの育った環境・場所・時代~不登校からひきこもり~高校編入~一人暮らし~3浪した大学受験~祖父の死~大学編入~卒論(自分史)
情緒的に偏ってはいけないと思いますが、弟Ⅱ部の伊藤さんの自分史は、とても心に響きましたので。