岡部芳彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大変に興味深く拝読した1冊である。
極個人的には「本の題が長過ぎて頭に入り悪い…」と思うのだが、要は「ロシア・ウクライナ戦争」を巡って著者が発信した各種コメントに補足したモノを纏めたという1冊である。見開き2ページで、発信したコメントと関係事項の補足のような内容が纏められたモノが111件収録されている。短い文章を折り重ねている構成なので、「少しの隙間の時間」にドンドン読み進められる感じである。
「ロシア・ウクライナ戦争」を巡っては、実に様々な事柄が伝えられている。戦禍が拡がってしまうに至った過去経過、最近或いは現在の戦禍の中での出来事、政治や経済、ウクライナの国内事情、ニュースに名前が出た人物 -
Posted by ブクログ
最近は「ウクライナ…」と随分と頻繁に耳目に触れる他方、「ウクライナ??」という様相であることから免れられていないように思っている。そういう意味で、この著者御自身の経験したことも交えた、エッセイ風な読み易い形に纏まった本書は、なかなかに好いと思った。
本書の内容から、著者に関して伝わる。著者は1990年代にウクライナに魅せられ、その文物の紹介や政治情勢の分析、その他にウクライナが関与する国際協力系統の事案に携わり、加えて大学教員としてロシアや旧ソ連諸国との学生(青年)交流を指導・支援するというような活動も展開しているようである。題名にも在るように、ウクライナに訪問した経過だけで何十回という次元に -
Posted by ブクログ
タイトルの副題にあるように、ウクライナに訪問すること35回以上、ゼレンスキー大統領はじめ歴代の大統領や首相などの指導者とも直接会ってきている背景の中、本書の発刊(2022年7月5日)に至る。
無論、ロシア(プーチン)のウクライナ侵攻に対する論理性のないことを指摘し、一方で若い指導者が多くソ連から独立して比較的新しい国家ではあるが、支援が必要だと言う立場に立つ。8年も続いている戦争。少なくとも私たちは関心を持ち続けること、そして忘れないことが一番の支援だとまとめられている。
プーチンは、「現在のウクライナは全てソ連時代の発案によるもので、ロシアの犠牲の上につくられたものだ」と述べ、多くのロシア