片岡一竹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とかく難解と言われるラカンの理論を前期ラカン中心に述べているが、著者が精神分析を実際に受けていることもあり、思想家としてのラカンよりも臨床家としてのラカンを意識して描かれている。
ラカン派のポイントは「世界の認識の仕方」と「人間の理解の仕方」にあると感じた。前者については想像界、象徴界、現実界の理解に収斂しており、現代思想にある程度親しみがあれば比較的理解しやすいと感じた。
問題は後者である。一朝一夕で理解できるものでないのは当然だが、非常に難解である。一つには、本書で解説されるエディプス・コンプレックスが60年代までのもので、なにぶん古いこともあるだろう。とはいえこれ以上易しい解説もない -
Posted by ブクログ
「健康な精神などというものは無い」ことを前提に
本来的な「主体」を見つけ、知り、受容し
ある種の居直りを身につけること
それを助け、人を生きやすくするのが精神分析である
しかし実際にやるとなるとなかなか簡単なことではない
「健康な精神などというものは無い」という前提を
疑うつもりはないけれど
それが一般社会の常識に逆行しているのは確かなことだし
また自分自身に居直る態度も
周囲から「生意気」のレッテルを貼られる原因になりがちで
だから精神分析による一種の悟りを得たとしても
結局、社会との軋轢に直面し
孤立してしまうことはあるわけだ
それでまあ、かえって何かへの依存を深めてしまうことも
たぶんよ