ビル・フランソワのレビュー一覧

  • はぐれイワシの打ち明け話~海の生き物たちのディープでクリエイティブな生態~

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    著者の、海と海の生物への愛情が滲み出る文章
    魚や海の生き物が愛おしくなる
    全ての生き物に敬意を払うべきだなー
    と改めて思わされる
    とても好きな本

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    2024年12月28日
  • はぐれイワシの打ち明け話~海の生き物たちのディープでクリエイティブな生態~

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    魚を、魚の大きな目を怖がっていた少年が、ある日海岸近くに迷い込んできたイワシを見つけ、その美しさに、イワシの存在に好奇心をかき立てられ、海の神秘に魅了される。
    そんな少年は、海やその住人たちへの深く果てしない愛を深めていきながら、物理学者になり、フランスのスピーチ大会でイワシについて熱く語り優勝し、この本を出版する権利を得た。
    プロローグで語られる、著者である少年のはぐれイワシとの出会いの物語から、もう海に魅了される。
    そして時代を超えた海の物語や、果てしない深海からパリの地下水路まで世界をまたにかける海の生き物たちの物語、伝説上の海の物語まで、実に魅力的に語られる。
    イルカと触れ合い、コバン

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    2022年03月01日
  • はぐれイワシの打ち明け話~海の生き物たちのディープでクリエイティブな生態~

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    神秘的すぎてフィクションなのか、ノンフィクションなのかわからない。
    裏付ける名前の付け方とかあって、こんなにすごいのか、と。
    表紙の絵が可愛くて惹かれて読んだけどとてもよかった。

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    2022年02月05日
  • はぐれイワシの打ち明け話~海の生き物たちのディープでクリエイティブな生態~

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    題名からはイワシが海を案内してくれるようなファンタジーを想像したが、実際は著者の回想を交え海の世界を描いたエッセイだった。想像とは違ったが、思いがけずどのエピソードも面白く夢中で読んだ。

    海の生き物のおしゃべりといえばイルカやクジラをまず思い浮かべるが、それだけではない。
    人間には感知できない音、香りや色彩、水流や電界を感じとるものまでいるそうだ。
    こうした多様な「言語」の話に加えて、彼らの生態や人間との歴史、乱獲や資源保護の問題、古代の伝説、さらには海に着想を得たテクノロジーまで、多岐にわたる内容だった。

    フランスでの調査で、テレビ等で見る「魚」と食卓に出る「魚のフライ」を結びつけられな

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    2025年09月10日
  • ライ麦はもともと小麦に間違えられた雑草だった~食材と人類のウィンウィンな関係~

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    面白かった! 植物学・動物学の知識ゼロの私でも楽しめたから詳しい人が見たらもっと面白いだろうと思った。
    個人的に面白かったエピソードは植物の花に関するもの。キリスト教的価値観で花の受粉が性的なものとみなされ、受粉が18世紀まで認めてられなかったことが興味深かった。

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    2025年03月31日
  • ライ麦はもともと小麦に間違えられた雑草だった~食材と人類のウィンウィンな関係~

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    食材についての科学的知見、歴史等のトリビア。経糸としてフランク・バックランド(医者・博物学者にして様々な食材を試す科学者一家の息子)のエピソードが貫く。
    ・チーズはショウジョウバエの齎した酵母菌が光緒
    ・ヨーロッパのナス科植物はぺラドンナ等有有毒であったので、トマトやジャガイモが忌避
    ・ライ麦とオート麦は小麦の雑草。小麦はヒトと共進化
    ・クローブは龍涎香、ナツメグは麝香の薫
    ・七面鳥はインドを含むトルコ以外ではターキー、トルコではヒンディー
    ・カカオは南米の大型ゾウと共進化したが、約1万年前にゾウが絶滅すると固く大きなカカオを丸呑みし、種を播種してくれる動物がいなくなった。単性生殖で生き延び、

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    2024年12月24日
  • はぐれイワシの打ち明け話~海の生き物たちのディープでクリエイティブな生態~

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    可愛い魚のイラスト、そしてユーモアを交えたイワシやその他の魚たちの生態系や人間との関わり。
    著者のビルフランソワ氐は、若干二十代のフランスの物理学者であり、自然保護活動家でもあるらしい。
    2019年の仏でのスピーチ大会で優勝に輝いたのが25歳の著者で、題材にしたのが「イワシの雄弁術」。そして本書の出版権利を手にしたらしい。仏で高く評価されているだけでなく、蘭、独、伊、葡、波蘭、英語に各翻訳されているとのこと。

    以下の章で構成されているけど、海の生き物たちの生態を元にした物語が、本人の回想や自然科学や歴史のエピソードと一緒に紡がれる。
    そんなに魚な好きなのね。

    いくつか面白いなと思ったこと。

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    2022年07月16日
  • はぐれイワシの打ち明け話~海の生き物たちのディープでクリエイティブな生態~

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    海の生き物たちをファンタジー要素のあるエッセイっぽく書かれている。しかし、知識的なこともしっかり書かれているので、いろいろな視点から読み応えがある。
    私がとくに印象的だったのは「タコのメスは自分の子どもと話すことができず…」というフレーズだ。人間でいうと5歳ほどの知性がありながら、子どもに直接的な教育をせずに一生を終える命の儚さを知った。

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    2025年11月06日
  • ライ麦はもともと小麦に間違えられた雑草だった~食材と人類のウィンウィンな関係~

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    ウィンウィンな関係というのが興味深い。
    例えば、植物は動物に食べられると
    違う土地に新しい芽を生やせて
    種として範囲を拡大できる。
    そのとき苦味が強くて
    食べてもらえなかったりすると
    苦くない品種だけが生き残る。
    それを人間が食糧にしたら
    栽培するからまた増える。

    そんな感じで
    いろいろな食物について書かれた
    科学エッセイの本。
    ただ、日本人には馴染み薄い食物多めかな。

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    2025年05月13日