西村たまじのレビュー一覧

吉沢猫（３）

西村たまじ

面白かった。面白かったが
最後の最後で愕然とした、完結っぽい内容。
オビとか裏表紙のあらすじにもなんも完結っぽいことは
書いてない。
で、今、出版社のAdみたらば、最終巻と書いていた。
やっぱり終わるんやねぇ。
まあ、タイトルが吉沢猫やもんねぇ。
タイトル変えてカモノコフの話を続けてほしいとかは思うけど。
とにかく、大変深い終わり方だった。
いろんなことを考えさせられた。

最近、動物がしゃべって、
人間に混じって生活する漫画の良いのが増えてきた
でも、動物というよりは
鳥獣戯画とかグランヴィルとかの風刺的というか
この吉沢猫やラーメン赤猫なんかは
著しくメタファーに感じられる。
単に面白いだけでなく、なにやら所々に深淵が、、
読み手の闇の深さの問題かねぇ。

吉沢猫（２）

西村たまじ

既刊２巻
面白かった。１、２巻同時回収した。
２巻の服を着たカモ（マガモっぽい）に惹かれ装丁買い。
２巻だけ買うことは憚られたので、１巻も。
５年前に必ず１週間で帰ると言って失踪した
人間吉沢の代わりに会社で働く猫の話。
ある意味、悲しい設定ではあるが、
ものすごく面白い。
２巻では、マサルと同居するカモノコフ（装丁の着衣カモ）が
登場し、さらに面白い。
ダメ人間と、できる人間以外の生物
好きな設定なので、とても楽しめた。
３巻も楽しみである。