大嶋義実のレビュー一覧
-
音楽演奏はしないし、クラシックもサブスクで聴くことがあるくらいだが、書評で知り読んでみた。
音楽演奏経験がなく、クラシックに詳しくなくとも問題なく、演奏家の考え方や、著者の哲学や価値観がわかる内容だった。4章だけは音楽技術やクラシックを知っていた方が面白いと思う。
哲学というと高尚に思われがちだ...続きを読むPosted by ブクログ -
芸術が持つ役割は、既存の価値観に対して、それが全てではないと声を上げること(P120より)という点は、なるほど確かにと思わされた。
作曲の役割は、「思いを表現する」という点でわかりやすいが、では、演奏家の役割とは、と考えると一概に答えるのが難しいように思えます。
「作曲者の曲を、間違えることなく...続きを読むPosted by ブクログ -
穏やかな旋律を感じさせるエッセイだ。
一番、印象に残ったのは、京都芸大の卒業式で、「呼びかけに応える」を大切にするため、コロナ下においても、卒業生名の読み上げを省略せず全員に対して行ったこと。空間を響いて伝わるコミュニケーション手段である「音」のプロデューサとしての面目か。Posted by ブクログ