川和田恵真のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
クルド人の家族が難民として日本に来たが、母親が病気で死に、父親の難民申請が認められずに在留資格が切れて収監され、娘2人と息子1人が残される。その娘を主人公とした映画を監督が小説化したものである。
同名の映画は今となっては見ることは難しいかもしれないが、本は何十年経っても残るので、クルド難民について知りたい大学生も読んでもいいと思う。かつてクルド人について中公新書で出版した五十嵐さんは、筑波大学のエレベーターホールで処刑された。五十嵐さんほイランのホメイニ大統領が暗殺指令を出し、それを受けた革命防衛隊によって筑波大学に留学していた学生によって殺されたのであるが、彼が生きていたらクルド人問題につ -
Posted by ブクログ
少しでも広まって欲しい気持ちから長文になりましたが、ご容赦ください。
日本における不法滞在(在留)者は8万人弱と言われ、難民申請が認定された方は数100人程度、在留資格は毎年1,000件ほど取り消されているのが近況のようです。
本作『マイスモールランド』は幼き日に両親と国外逃亡して日本に来た女の子の視点から、日本で生まれた姉弟や在留資格を失った家庭に対する周り人々の心情を絡めた作品となります。
彼女の人生には多くの制約が付きまとい、生まれや育ちに親の身勝手さを恨む感情も心に染みますが、次の一文が私は非常に刺さりました。
「知らなければ、何を言ってもいいの?善意なら人の心を、土足で踏みつ