吉村作治先生の帯を見て思わずジャケ買いしてしまった。
世界ふしぎ発見が好きで吉村先生ファンになり、その後ずいぶん番組からも離れてしまっていたにも関わらず思わず手に取っていた。
学生時代には「王家の紋章」好きの友達と実際にエジプトを旅行し、ピラミッドやスフィンクスを見に行ったり、現地の鳩料理やモロヘイヤを食べたり、ナイル川クルーズに参加したことを思い出した。その友達とはエジプトが開かれるたびに見に行き、ヒエログリフスタンプやパピルスグッズを買ったりしてたな〜、と懐かしくなった。
エジプトのことは一旦おいておいて、ゲームブックというものがノスタルジックでまた良い!
小学校・中学校時代はほかにそんなに娯楽がなかったのでこのゲームブックというのにハマった記憶がある。また、これだったら学校に持っていってもOKだったという要素があったかも。
RPGの主人公になったかのような気分で読み進めるのが楽しくて、複雑な分岐があり、自分の選択によってどのような展開になるかにドキドキ・ワクワク、ときにハラハラしていたことを思い出す。
あの頃はこのゲームブックが全盛で、色々なシリーズが出ていたと思うが、その後テレビゲームなどに押されて下火になったのか?すっかり見かけなくなっていたので久々に出会えたことが嬉しかった。
まぁそんな思い出に浸るのは置いておいて、主には息子が楽しめるかと思って買ってみたところ、彼も楽しんでくれた。まぁ、一度やるとそれっきりではあったけど・・・。
私もやってみたところ、大脱出というほどに長いストーリーや複雑な分岐、ギミックがあったわけではないが、かなり楽しめた。
どの選択肢を選ぶかを慎重に検討して、自分の予測が当たったときには純粋に嬉しいし、脱出成功すると達成感も得られる。
短時間でサクッと終われるのも今の自分には有り難かった。
しかし本書の最大の魅力は、このゲームブックで遊びながらエジプト文明に触れられるところだと思う。
フルカラーの美しい写真やイラストは見ているだけでもうっとりできる。
さらにストーリーに付随する形でエジプト文明のさまざまな知識を得ることができるのが良い。
遊びながら自然に勉強できて、ほぉ〜と思いながら読み進められる。
オリジナルは英語なのかなと思うので一度英語版でも読んでみたいなぁ。