川村悠人のレビュー一覧

  • ことばと呪力

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    『「専門知を一般へ」という標語のもと、できるだけわかりやすいことばで書いています。』という言葉通り、この本はとても読みやすいです。

    そしてこの本で特に面白いなと思ったのが時折出てくる漫画のお話です。特に週刊少年ジャンプの『BLEACH』と絡めて古代インドが語られるのはものすごく面白かったです。私もこの漫画が好きで、「おぉ!あれはそういうことだったのか!」とわくわくしながら読みました。他にも私たちに身近な例をいくつも示して下さるので、遠い世界だと思っていた古代インドがとても親しみ深く感じられてきます。

    ことばというものを改めて考えてみるきっかけとしてこの本は非常に素晴らしいものがあると思いま

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    2024年08月22日
  • ことばと呪力

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「リグ・ヴェーダ」とかヴァイシャとかクシャトリアとか、学生時代に教科書で文字面だけを覚えたものが、これほどの深みを持っていたのかと驚嘆する一冊だった。
    結構専門的な内容であるはずだが、身近な例が様々提示されており非常に理解が進みやすい。
    昨今は言葉が溢れているが故に、言葉が軽薄に使われている傾向にあると思うが、古代は言葉が身近だったが故に、この上なく丁重に扱われていたのだろうと思う。
    古代インドの神話から馴染み深い(?)毘沙門天や火天など、なるほどそこが繋がるのかと膝を打つような内容も多かった。
    一読の価値はある。

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    2025年08月14日