シローネのレビュー一覧

  • フォンタマーラ

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    ネタバレ

    すごい話だ。途中まで描写は、限りない搾取の連続だ。最後の投獄から様相は一変する。単なるアジテーションではない。支配構造と貧困からの解放が絶望的なことを描き切る。恋愛の力、そこからの解放の描き方も見事。ミステリとしても堪能できる。ああべラルドよ、永遠なれ。

    個人的には訳者解説にあった『怒りの葡萄』に連なる作品というのは納得だ。同列にあったアンドレ・マルローの『人間の条件』も読んでみたい。

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    2026年05月24日
  • フォンタマーラ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ファシズム体制下のイタリアでは、貧しい農民たちは少しずつ、生きていくための手段を奪われていた。法律や制度といった正当そうに見える仕組みで、水を使う権利、小麦を売る自由、働く条件、抗議する権利までが次々と制限され、農民たちは飢えに追い込まれていく。この物語を書いたシローネ自身も、ファシズムによる弾圧と農民の苦しみを実際に経験した人物であり、現実に起きていた出来事をもとにしている。ファシスト側にとって農民は、守るべき市民ではなく管理される存在だった。生き延びられるかどうかは重要ではなく、従うか消えていくかが問題にされていたのである。農民が飢え、生活が成り立たなくなっても、それは統治の失敗ではなく、

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    2026年01月31日