麻加朋のレビュー一覧

  • 青い雪

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    麻加朋『青い雪』光文社文庫。

    第25回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

    一見平和な人間関係の裏に秘められた複雑怪奇な人間関係と数々の謎。謎が謎を呼び、確かに驚愕の真相であるのだが、真相の解明までに余りにも時間が掛かり過ぎているように感じた。


    避暑地の土筆町に暮らす柊寿々音は、年に一度、夏休みの数日間、同地に集まる3組の家族の子どもたち、石田大介、的場希海、秀平、蓮見亜矢と過ごすことが何よりの楽しみだった。ある夏、最年少の5歳の亜矢が行方不明となる。

    6年後、亜矢の失踪事件当日、寿々音の家の門に挟まれていたという一通の手紙が寿々音の心に疑問を投げ掛ける。『すずねはあくまのこ ははお

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    2024年05月01日