【散っていた同志達に餞を、駆ける大空に確かな意志を】
敗戦間近の国で、少女が戦場を駆ける物語。
この物語は、死という終わりに向けた目的を持つ少女コロウの日記形式で進む。
最初は、人の暖かさを知らず、冷たい眼で敵を屠っていた彼女も、部下を死なさない事で有名なカノーの部隊に配属される事で、人間らしさを取り戻していく。
最早、猶予は許されない戦況下で、国の礎になるべく戦火を駆ける彼ら。
大切な仲間達にも憎むべき敵達にも当然愛すべき家族が居て。
散っていた仲間達の想いを引き継ぎ、愛する人達の為に生きる術を深く模索するのだ。