史村翔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
既に絶版となっていますが、男の熱い生き様と、愛の溢れる漫画です。
主人公は大量虐殺が起こるカンボジアの難民キャンプから、生き残って帰国した日本人の男の子2人。
『日本』に帰ってきた2人が見たのは、生きているのに『死んだ魚』の様な目をしている日本の国民だった。
そして2人は、それぞれ政治家とヤクザの頂点を目指し、表の世界と裏の世界の両面から日本を変えようと動き始める。
『己の信念を貫き生きる』
漫画、啓発本、ビジネス本としても捉える事が出来る、
これからも僕の心に残る本の1冊です。
震えながら泣きました。
男臭さ:☆☆☆☆☆
*余談ですが、著者が史村翔・・別名を武論尊といいます。 -
Posted by ブクログ
「日本を変える」というテーマ自体はかなり大きくて、今読むと少し古臭く感じる部分もあるが、ヤクザと政治という観点から描き切っている。
カンボジアの地獄を経験した北条と浅見が、「日本を変える」という目的のために、北条は裏社会から、浅見は政界から日本の権力構造を変えていく。二人で「表」と「裏」をそれぞれ制圧していくという設定。
特に北条は単に強いだけではなく、人を動かす力、度胸、判断力、そして自分の信念を貫く強さがある。ヤクザ社会の既存勢力を次々とひっくり返していく展開は、かなり漫画的ではあるものの、読んでいて爽快。
一方の浅見は、北条とは違って政治という複雑な世界で少しずつ勢力を広げていく。政治家、官僚、財界、ヤクザなど様々な勢力が絡み合う中で、最終的に総理大臣にまで上り詰める展開は、なかなかの大風呂敷。
個人的に面白かったのは、どうやって既得権益を崩し、権力を奪っていくのかという部分。政治と極道という、一見全く違う世界を二人の主人公で同時に描いているのも上手い。
同じく社会を動かすことをテーマにしたDAWNと比べると、DAWNが「資本・金融の力で米国に隷属した日本をアジア全体として変えていく」話なのに対して、サンクチュアリは「政治と裏社会の力で既得権益を破壊して日本を変える」話という感じ。個人的には、DAWNよりもサンクチュアリの方がキャラクターの立ち方と物語の勢いが強く、好み。
政治もヤクザも実際によく分からない世界ではあるが、リアリティについては流石に疑問。政治家やヤクザがあまりにも都合よく動いたり、主人公たちが異常なスピードで権力を獲得したりするのでツッコミどころは多い。
細かいリアリティを求める作品ではないが、巨大な既得権益に、圧倒的な主人公が真正面から挑む姿は読んでいて清々しい。