岩田慎平のレビュー一覧

  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    鎌倉殿の13人に触発されて読んでみた第二弾。

    タイトルは「北条義時」となっているが、平家が栄える保元の乱、平治の乱から、執権を中心とした鎌倉幕府の体制が確立するまでの流れが解説されている。幕府側の視点だけでなく、朝廷内の思惑や対立についても分量が割かれており、鎌倉幕府が創設され、北条氏による執権政治が確立されるに至るまでの時代背景や人物相関への理解が深まった。

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    2024年11月03日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    北条義時
    鎌倉殿を補佐した二代目執権
    著:岩田 慎平
    中公新書 2678

    華々しい時代の主役より、それを支えて堅実に生きる補佐として、義時は生きた

    伊豆の荘園を管理していた領主の息子とは思えない、すごい男なのです

    以仁王の乱より、治承・寿永の乱(源平の戦い)、承久の乱までを描くのが本書です

    本書で参照される、鎌倉幕府成立期を書いた歴史書は2つ
     吾妻鏡 初代頼朝から六代宗尊親王まで、ところどころになぜか空白がある
     愚管抄 天台僧慈円の歴史書、承久の乱までで、乱の後、一部修正が入っている

    気になったのは以下です。

    ■以仁王の乱

    保元、平治の乱にて、勝利した伊勢平氏(平清盛)は、後

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    2024年07月27日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    ゆるやかな同盟やチームは、組織が大きくなって、外の敵対勢力と必死になって戦わなければならなくなると、もっとも堅牢な芯を求めて切磋と削ぎ落しが始まる。それは組織が成長と継続を求める上での必然としての構造の純化なのかもしれない。時代の変換点にあたって、当初、頼朝の旗に集まった頭目たちは、権力構造の明確化に向かって一人また一人と消えていく。

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    2022年03月28日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    詳しく書かれて、人生の前後がわかります。頼朝も義時も嫡男でなくいつの間にか源氏棟梁と北条家執権になっている。

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    2022年03月12日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    大河ドラマの予習に。義時の話にたどり着くまでに遠回りをしているが、丁寧でよい。所々理解が難しいところもあったが、私の不勉強なので大河が終わる頃にまた読みたい。

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    2022年02月22日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    『鎌倉殿の13人』の予習も兼ねて手に取りました。教科書では公家対武家の争いの中で武家が力を手に入れる時代、というイメージでしたが、そんな単純なものではなく、様々な利害関係が渦巻いた結果に成立した鎌倉幕府の姿がよくわかりました。

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    2022年05月07日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    大河ドラマの主人公北条義時を中心に鎌倉幕府成立前後が描かれる。頼朝の死ぐらいで源平の知識って深ぼられないのだけれど、大河の影響もあって執権政治の成立までを理解できるのはすごくいい機会だと思う。本書でも描かれているように、頼朝の死後の幕府内外の内紛が夥しく、極めて北条得宗家での支配確立までが危うい道を辿ったものだったのかが窺える。義時と政子の兄弟のタッグ、そして三浦義村の助け、大江広元との連携がキーだったんだろう。また、京都でも院政は引き続き続いていたという点は確かにその通りで後白河院が力を持っていた時代から遠く離れたわけでもないので、幕府の力というのはその点でもかなり危ういし、実朝死後の源氏嫡

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    2022年04月05日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    ちょうど大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見ているので、歴史が気になり本書を手に取った。
    本書を読んではじめて、「鎌倉殿の13人」の意味がわかった。
    はじめ、鎌倉幕府を創建するのに貢献した13人のことかと思っていたらそうではなく、幕府ができたあとに幕府中枢で運営していく13人のことだと知った。
    と、すると、今回の大河ドラマは、いったいどこまでが描かれるのだろうかと思った。
    主人公の北条義時が死ぬまでだとしたら、そのストーリー(人生)は悲しすぎると思った。
    政略のために、たくさんの人が死んでいくからだ。
    歴史を知らない僕はこの本で、義時にどういう人生が待ち受けているかを知った。
    仲間として戦ってきた

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    2022年04月04日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    テレビドラマに合わせて~~面白く読みました。前半の貴族社会や天皇家の抗争はよく理解できなかったけどネ。ドラマの行く末を見ちゃった

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    2022年03月16日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    大河ドラマの予習として読んでみた。
    義時以前からの院政や平家のこと、関東周辺の関係などが時系列で丁寧に説明されており、初心者にはたいへんわかりやすい。

    しかし思っていた以上に目まぐるしい、激動の展開にびっくり。予習なしでドラマを楽しむのもいいけれど、知ったうえで三谷さんがどう描くのか観ていきたいかたはおすすめです。

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    2022年02月26日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    私は大学で日本近世史を専攻している。しかし、大河ドラマを見るにあたって、北条義時に関する文献を探した。この本に出会い、もう一冊と悩んだものの、この本の筆者が専門になさっていて、さらに最新の研究が反映されていると感じた。中世の公武関係が関わる本に関しては2冊目だが、筆者は深くさまざまな関連文献を読み込んでいるように感じた。我々は北条氏と聞くと、なんとなく良いイメージを持たないがそう言った内容を払拭するようなものであった。一部の史料に基づいたものではなく、さまざまな史料を結びつけ、論を展開している。また、鎌倉幕府将軍でなく、あえて鎌倉殿としている副題も読むことでわかる。本著の内容を読み込めば119

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    2022年02月09日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    大河ドラマで話題の人物の新書。だいたい、源頼朝の旗揚げから承久の乱の収拾までの時代を、とくに北条氏が権力を得ていく過程とともに叙述したという趣。史料から確実に言えることに叙述を絞りながら筆を進めていくというのが基本姿勢となっており、評伝的な要素は少ない。北条義時個人の人柄を云々するよりも、関東の武士団の縁戚関係と鎌倉幕府草創期の混乱がどうリンクしているのか、という話が主となっている。

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    2022年01月25日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    義時を中心として語ろうにもなかなか史料的な裏付けが得にくい人物であることがよくわかる。いきおいその前提となる歴史的な背景に多目にページが割かれる。本書も第3章(頼朝没、ページで言えば86ページ)まではほとんど義時は登場してこない。本文は197ページまでなので、義時が鎌倉幕府政権の中心として出てくるまでに全体の半分ほどの紙幅を費やしていることになる。しかし、逆にそれゆえに前提となる話がしっかりと頭に入ってきて、それ以後の話も辿りやすくなっているかと思う。

    「鎌倉殿の13人」と呼ばれる合議制から次第に有力御家人が排除され、政子と義時に権力が集中していく中で重要な役割を握る続けるのが朝廷であるが、

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    2022年01月13日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    歴史書や学者の研究を紐解きながら鎌倉幕府の仕組み作りに重要な役割を果たした北条泰時を描いた本書は、人気脚本家によるキャラクターを鮮やかにしたドラマに比べれば全く面白くはない。それでも大河ドラマを見終わった後で、歴史の解釈を知ることも悪くはないと思って読んだ。ドラマでの名場面となった和田義盛の戦いや平賀朝雅の立ち位置など新たに知ることができる。

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    2023年01月10日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    『北条義時』というタイトルだが、義時の前の時代の話が長く、少々もどかしく思った。しかし、義時が生きた時代を知るには必要な歴史的背景の説明だったのかな、とも思う。
    義時自身の話というよりは、義時が生きた鎌倉幕府草創期の話という方が適当かもしれない。
    私にとっては、ドラマ『鎌倉殿の13人』がなかったら、ずっと注目することがなかっただろう人物なので、義時のことを知る良い機会だった。

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    2022年12月24日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    著者が「はじめに」で書いてあるように、北条義時はどこか影が薄いという。

    実際には、草燃えるでほぼ主役で演者が松平健、鎌倉殿の13人で主役で演者が小栗旬、と大河で取り上げられているわりには、確かに日本史上影が薄いと思う。

    また義時は、若年の頃の活動を裏付ける資料に乏しく、鎌倉幕府の制度上特筆大書すべき事績が見当たらないとのこと。

    よって、新書一冊を持たせるほどのネタがなかったため、『北条義時』という名の本のわりには、北条義時が出てこない。そして、義時が・・・という義時を主語とした行為の記述もあまりない。
    これはやはり不満につながる。

    とはいえ、それが現実なのだと思う。

    中世の武士の特徴

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    2022年10月25日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

    購入済み

    大河ドラマの勉強をかねて

    大河ドラマ・鎌倉殿の13人、をより深く理解したいと思い購入しました。
    初めてこのような形の歴史上の人物の話を読みましたが、単語なども知らないものが多く、自分にはまだ難しいなと感じました。
    ですが歴史の流れはつかむことができたので、読んで良かったです。

    #タメになる

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    2022年06月24日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    あまり資料が残っていないせいか、本人よりもその生きた時代の背景説明にスポットが当たっている。
    本書を北条義時の個人伝ではなく平安末期から鎌倉草創期の政治史と見れば読み応えは十分にある。当時の武家と朝廷は相互に絡み合う関係で日本史の教科書にあるような単純な対立関係にあったわけではないことが改めて分かった。

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    2022年06月05日
  • 北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権

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    構成上致し方ない気もするが、特に義時の出番がほぼ無い前半部において、前後関係の叙述を省略し過ぎではと思うところも。諸事件の解釈や背景の考察について、新たな視点を得られたものもあった。

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    2022年03月04日