太朗想史郎のレビュー一覧

  • トギオ

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    解説にもあるが読者を選ぶ作品だと思う。
    自分は好きだ。

    作品の紹介
    選考委員が驚愕した衝撃の問題作がついに文庫化!捨て子の「白」を拾ったがために、大きく狂いはじめる主人公の人生。村八分に遭い、クラスメイトからも陰湿ないじめを受ける。村を出た主人公は港町に流れつき、やがて大都会・東暁“とうぎょう”を目指す。悪事に手を染め、殺伐とした東暁で地べたを這いつくばって生きる主人公が唯一気にかけていたのは、村に置いてきた白のことだった―。

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    2011年12月18日
  • トギオ

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    ミステリーじゃないかもだけど、好き嫌いもあるかもだけど、最高に面白かった。
    リズムがいいのか、勢いがあるのか、ぐいぐい読める。
    物語に仕掛けもある感じで良かった

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    2011年10月23日
  • トギオ

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    解説にもあるが、読者を選ぶのかもしれない。
    おそらく、読書歴の長い人ほど評価が高いのではなかろうか。

    舞台装置、小道具に対する説明を一切省いたスタイルは時計仕掛けみたいでおもしろい。

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    2011年06月13日
  • トギオ

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    太朗想史郎さんのデビュー作にして「このミス」大賞受賞作。ただし、ミステリーを期待すると裏切られます。SF小説のようで、とても独創的な作品。100年前に死んだ主人公が過去を振り返りながら語り始めます。捨て子の「白」を拾った主人公がいじめに遭い、港町から、大都会・東暁<とうぎょう>を目指す。
    古い時代の物語かと思えば「オリガミ」と呼ばれる電子機器とバーチャル世界での共有など、緻密な近未来の世界観が描かれています。荒々しさの中にも、現代社会の問題や人間の本質を取り上げた内容も含まれていて、深いなぁと感じました。一般ウケはしないと思いますが、興味がある方は是非。不思議な世界を覗いて下さい。

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    2013年10月05日
  • トギオ

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    所々、読みにくく、理解できない描写もあったが、途中から時間がたつのも忘れて読み進めてしまった。

    ほかの人たちの評価は低いが、自分としては結構楽しめた。
    太郎想史郎さんのほかの著書も読んでみたいと思ったが、この一冊しか出していないそうなので、新刊に期待したい。

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    2013年02月04日
  • トギオ

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    満場一致でこのミスに選ばれつつ、賛否両論だというのに納得。

    筆力はすばらしく、ぶれのない世界観はいざぎよい。
    地の部分からほとんど背景説明を省き、独白やセリフで徐々に、
    読者にネタを明かしてゆく姿勢は、終始一貫している。

    ただそれがゆえに、短気な読者には勧められない。
    そうしておそらく、ミステリー一辺倒の読者にも。
    逆にそう、乱読・雑食のあなた、チャンスです!

    このミスでまさか、こんなファンタジックでグロ、
    しかも社会派な骨太小説に出会えるとは。
    (これがメフィスト賞であればここまで驚かない、多分)

    後半、白が出てこなくなったあたりからなんとなくだれた感じだったけど、
    でもこの作者、い

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    2011年11月09日
  • トギオ

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    読んでみればすぐにわかりますが、この作品の前提となっている社会・風習・テクノロジーなどの説明が一切なく、未知の事柄が当然のように語られます。この時点で想像力が膨らむ人には面白いでしょうし、そうでなければ最後まで読むことも困難かもしれません。
    あまりにもオリジナリティが高い作品だったので、驚きの意味からも星4つにしました。

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    2011年10月09日
  • トギオ

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    「コインロッカーベイビーズ」にSFがくっついたような世界観だなぁ、というのが感想です。
    話のプロットは若干乱暴な所がありますが、余りある魅力がある。

    田舎町で口の聞けない「白」を拾ったことで、虐めにあっていた主人公が、とある事件のために村を出て、その先の港町で汚い仕事を覚え、契約によって人権が守られる東曉の町に流れ着き、死ぬまでの話。

    最初はSFだなんて思わなかったけれど、何の説明もなく、そんな世界観にシフトしていきます。「オリガミ」や「生体パネル」といったオリジナルのテクノロジー解釈や都市像、社会批判や価値観なども魅力だけれど、そのベースに主人公と「白」との関係性が敷かれている構造

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    2011年03月28日
  • トギオ

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    日本独特の土着・土俗性、近未来感が同居した作品。
    確かに、「解説」にあるように、「読者を選ぶ」と感じた。
    「オリガミ」「エネルギーパネル」「クラゲリラ」等、オリジナルなモノの余分な説明はない。その辺で、映像喚起が難しいのも、読者を選ぶ作品の要素なのか…と思う。
    更に、主人公「僕」は斜めに世界を見ているフシがあるし、キレ易く、暴力に走る傾向がある。オマケに性やアルコール、ドラッグにルーズ。コレも感情移入出来る、出来ないのフィルターになって、読者を選ぶ作品となっているのでは…とも思う。
    熱心な読書家より、『AKIRA』辺り、が好きな門外漢向きかも…。
    で、自分はと言うと、好きです。
    自分にとって、

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    2017年05月09日
  • トギオ

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    説明を排除し、時間・空間の場面転換すら突発的になされる読者泣かせの文体。
    中盤以降の世界観は秀逸で、携帯端末「オリガミ」を介し仮想空間での妄想に浸る人間が溢れる東暁の描写は和製SFの一つの到達点とも言えよう。

    60点(100点満点)。

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    2012年09月19日
  • トギオ

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    このミス大賞受賞。評価が別れたのも納得。デビュー作で問題作で異色作。俺は好き。凄い世界観‼ 村上龍のデビュー作を思い出す。オリガミの詳細は解らんが、とにかく欲しいと思った。

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    2012年06月05日
  • トギオ

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    第8回このミス大賞受賞作品。
    このミスとはいえSF色が多め。

    オリガミとかエネルギーパネルとか治安契約とか、
    なかなかに面白いシステム・テクノロジーがたくさんあった。
    でも初めて出るその単語に対する説明は一切なし。
    読み進めながら自分でディティールを明確にしていく感じ。
    なので軽い気持ちで読み始める人は途中で投げ出す場合もあるんじゃないかと。

    話自体も、古い慣習が残る村から流れ者の集まる港町と貧富の差著しい大都会、
    それぞれの特色を持った世界観で展開していき面白かった。
    ・・・ただ、終わり方が、なんかスッキリしないというか・・・
    理解力に乏しいせいかもしれないけど、あえてスッキリさせない面

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    2011年07月11日