幸か不幸か数か月前に適応障害を再発した。6年ぶりだった。厳密にはストレッサー(要因)が以前とは違っているので再発といっていいのかは自分としては若干疑問だが、当時の産業医が教ええてくれた再発したときには同じ症状が出るといわれているので注意してくださいね、と言われていたことを記憶していたことがよかった。これが幸か不幸かの「幸」の部分。ほぼ同様の症状が出た。精神病を「心のかぜ」という人がいるが、不登校の鬱の子供は「心が骨折している」と表現する人がいたことを思うと、私の適応障害は心の捻挫くらいなのかもしれない。癖にならないことを祈るのみ・・・。そんなわけで最近は心理の本をよく読むようになった。今回もその中の1冊
適応障害の人にとってはとても有益ではないかと思う。自分の在り方と他者との関係性について2つの境界を意識することが重要であると理解した。一つは自分の中でここまでは他者と同意する領域、でもここからは異を唱える領域という自分の中の線引きと、もう一つは相手との線引きである。言われてみればそうだと思うが、あまりに無意識だったと思う。著者の説明が、線引きをして自分の快・不快の感覚を大切に生きようというメッセージに感じた。
今までアサーティブコミュニケーションとか、アンガーマネジメントとかいろいろな基本的なメンタルケアの話は世に出回っているが、あらためて適応障害を中心に知見を統合して捉え直してみる点でこの本は有意義に感じる。医療の専門的な背景も説明してくれているし、いろいろなエクササイズも紹介してくれている。けっこう実践的で有益だと思う。
私個人にとって新しい学びは、交感神経の話で2元論的に交感神経と副交感神経の話を見聞きしていたが、3つのモードをもって切り替わっているというポリヴェーガル理論は新しい知識だった。この切り替わりを意識するというのは時間軸をできるだけ引き延ばしてのんびり今を堪能することなのかもしれない。他に読んだ本と通じるものがあるのでよい学び直しになった。