清水珠代のレビュー一覧

  • アンゲラ・メルケル 東ドイツの物理学者がヨーロッパの母になるまで

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    東ドイツ出身で35才まで育つ。独裁と全体主義が与える精神的影響を知り、自由がどれほど尊いか知っている。ヨーロッパ一の経済大国にしたユニークな首相。

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    2025年05月11日
  • アンゲラ・メルケル 東ドイツの物理学者がヨーロッパの母になるまで

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    メルケルさん、私が尊敬する一人。
    常に冷静で、分析力にすぐれ突出した戦略家。
    物理学者で論理的。
    何より考えがぶれないことが素晴らしい。
    真似したくてむも真似できない。
    ドイツのトップであるメルケルさんの事をフランス
    のジャーナリストが書いているから、
    忖度がなく、めちゃくちゃ面白かった。

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    2025年01月10日
  • アンゲラ・メルケル 東ドイツの物理学者がヨーロッパの母になるまで

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    物理学者だった彼女が、政治家を志した過程は今少しよくわからなかったけど、頭脳明晰で、誰もが一目置く存在であることや、私利私欲とは無縁であることがよくわかった。決して万能の人ではないが、目の前のことに誠実に取り組む姿勢は真似しようと思えば出来ること。これからはその挙動が注目されることもないのだろうが、心ゆくまでやりたいことを楽しんでいただきたい。

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    2022年01月02日
  • アンゲラ・メルケル 東ドイツの物理学者がヨーロッパの母になるまで

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    東ドイツ出身、敬虔なキリスト教、女性、科学者としてのキャリアといった多彩なルーツは、メルケルの人格形成に大きく寄与しており、政治家としてのあり方や実際の政策にも大きく影響している。中でも東ドイツ出身であること、牧師の父の存在は中でも大きい。

    著者はかなりメルケル寄りということで、ある程度バイアスがかかっていることは注意が必要。ただ彼女はフランス出身のジャーナリストという背景から、違った視点もあって読み応えがある。

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    2021年09月12日
  • アンゲラ・メルケル 東ドイツの物理学者がヨーロッパの母になるまで

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    16年間の長きにわたってドイツの首相を務め、昨年政界を引退したメルケルさんの評伝本。 著者はフランスのジャーナリスト。
    メルケルさんは東ドイツに生まれ、物理学者への道を歩んでいたが、ベルリンの壁崩壊後のドイツ統合を機に政治を目指す。 物理学者らしい論理的な思考と、人間関係の抜群の調整力で頭角を現し2006年に首相になる。 任期16年の間には、リーマンショックや原発問題、ギリシャ危機、移民問題、ポピュリズムの台頭など様々な問題があったが、うまく乗り切り任期を全うする。東ドイツ出身の女性で離婚経験有り等、自由主義社会の政治家から見ると大きなハンデと思われたが、彼女はそれを利点として考えていたように

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    2022年08月15日
  • アンゲラ・メルケル 東ドイツの物理学者がヨーロッパの母になるまで

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    フランス人ジャーナリストから見たドイツ首相。メルケルが東ドイツ出身ということも物理学専攻だったことも知らなかった。近しい人への取材をもとに構成されており、親しみを感じる人柄であるものの、著者の取材をなかなか受けてもらえなかったのが意外。

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    2022年04月30日
  • アンゲラ・メルケル 東ドイツの物理学者がヨーロッパの母になるまで

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    自他ともに認める「メルケル・ファン」のフランス人女性によるメルケルの評伝。メルケルの評伝としてはこれよりも後に出たハンガリー出身のジャーナリストによる本の方が話題になっているようだが、その本よりも先にこちらを読みたかった。なぜかというと、評伝・伝記というのは当たり前だが誰がどんな視点で書いたかというのが重要で、好意を持っている人が書いているものほど読みやすいからだ。
    本書の最初と最後には「アンゲラ・メルケルがいなくなれば寂しくなるだろう」という言葉が繰り返し現れる。著者の態度はこれに尽きる。メルケルの足跡をたどれば、彼女がいわゆる『スーパーウーマン』タイプではなかったことはすぐに知れる。しかし

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    2022年03月29日
  • アンゲラ・メルケル 東ドイツの物理学者がヨーロッパの母になるまで

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    なぜ彼女は国民の、そして世界のMutti(母)にまでなったのか?

    題名:C'était Merkel
    訳:それはメルケルだった

    1954年当時の西ドイツ、ハンブルクにて生まれその後東ドイツに移住。61年にベルリンの壁がつくられ、多感な少女時代を冷戦真っ只中のドイツで過ごした。
    また、首相となっても庶民に交じり庶民と同じように買い物をし、特別豪華な場所で暮らすのではなく普通の生活をおくり、国民のMutti(母)と呼ばれるようになった。

    その彼女の生まれから政界引退までの半生を、彼女ゆかりの人物達のインタビューをもとに語っていく。

    この本の著者が同じドイツ人のジャーナリストではな

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    2021年11月10日
  • アンゲラ・メルケル 東ドイツの物理学者がヨーロッパの母になるまで

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    フランス人ジャーナリストが、異国の宰相にここまで徹底的に取材して、ここまでの本に仕上げるなんて…。もちろん全てが成功だったわけではないが、それでもメルケルさんに16年も率いてもらったドイツを羨ましく思う。

    もし、まだメルケルさんが在職だったら、このロシアとウクライナとの戦争は、何か変わっていただろうか…。

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    2023年02月05日
  • アンゲラ・メルケル 東ドイツの物理学者がヨーロッパの母になるまで

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    16年間ドイツを率いてきたアンゲラ・メルケルの評伝。ギリシャ危機、英国のEU離脱、難民問題、コロナパンデミックなど様々な問題に対峙したメルケルについて、生い立ち、周囲の人への取材をもとにその人物像を記している。東ドイツ出身、牧師の娘という生い立ちもあり、穏健、慎ましい、対話を重視し一致を探っていく、熟考を重ねる(そのため決断が遅め)と評される女性に成長し、素晴らしい指導者としてドイツ、EUだけでなく世界を率いた。メルケルは自身のことをどのように書かれたいか尋ねられ『彼女は労をいとわなかった』と答えた。本作は取材に基づくものなので彼女の表面的な部分しか記せないのは仕方ないが、上記の言葉は本当に真

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    2022年01月16日
  • アンゲラ・メルケル 東ドイツの物理学者がヨーロッパの母になるまで

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    “「私は虚栄心の強い方ではありません。男性の虚栄心を利用するのがうまいのです」”(p.160)


    “アンゲラ・メルケルは身なりに構うことには心底うんざりしている。(中略)メルケルはファッション誌をぱらぱらめくったり、きれいな服の女性を見たりするのは好きだが、わが身に生かそうとは思わないのだ。ある雑誌のカメラマンに、「十年前に撮影した時と同じデザインの服を着ていらっしゃいますね」と言われたので、「私はドイツ国民に尽くすために選ばれたので、モデルになるためではありません!」と答えたものである。”(p.172)

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    2021年11月07日