清水珠代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
16年間の長きにわたってドイツの首相を務め、昨年政界を引退したメルケルさんの評伝本。 著者はフランスのジャーナリスト。
メルケルさんは東ドイツに生まれ、物理学者への道を歩んでいたが、ベルリンの壁崩壊後のドイツ統合を機に政治を目指す。 物理学者らしい論理的な思考と、人間関係の抜群の調整力で頭角を現し2006年に首相になる。 任期16年の間には、リーマンショックや原発問題、ギリシャ危機、移民問題、ポピュリズムの台頭など様々な問題があったが、うまく乗り切り任期を全うする。東ドイツ出身の女性で離婚経験有り等、自由主義社会の政治家から見ると大きなハンデと思われたが、彼女はそれを利点として考えていたように -
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Posted by ブクログ
自他ともに認める「メルケル・ファン」のフランス人女性によるメルケルの評伝。メルケルの評伝としてはこれよりも後に出たハンガリー出身のジャーナリストによる本の方が話題になっているようだが、その本よりも先にこちらを読みたかった。なぜかというと、評伝・伝記というのは当たり前だが誰がどんな視点で書いたかというのが重要で、好意を持っている人が書いているものほど読みやすいからだ。
本書の最初と最後には「アンゲラ・メルケルがいなくなれば寂しくなるだろう」という言葉が繰り返し現れる。著者の態度はこれに尽きる。メルケルの足跡をたどれば、彼女がいわゆる『スーパーウーマン』タイプではなかったことはすぐに知れる。しかし -
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Posted by ブクログ
なぜ彼女は国民の、そして世界のMutti(母)にまでなったのか?
題名:C'était Merkel
訳:それはメルケルだった
1954年当時の西ドイツ、ハンブルクにて生まれその後東ドイツに移住。61年にベルリンの壁がつくられ、多感な少女時代を冷戦真っ只中のドイツで過ごした。
また、首相となっても庶民に交じり庶民と同じように買い物をし、特別豪華な場所で暮らすのではなく普通の生活をおくり、国民のMutti(母)と呼ばれるようになった。
その彼女の生まれから政界引退までの半生を、彼女ゆかりの人物達のインタビューをもとに語っていく。
この本の著者が同じドイツ人のジャーナリストではな -
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Posted by ブクログ
16年間ドイツを率いてきたアンゲラ・メルケルの評伝。ギリシャ危機、英国のEU離脱、難民問題、コロナパンデミックなど様々な問題に対峙したメルケルについて、生い立ち、周囲の人への取材をもとにその人物像を記している。東ドイツ出身、牧師の娘という生い立ちもあり、穏健、慎ましい、対話を重視し一致を探っていく、熟考を重ねる(そのため決断が遅め)と評される女性に成長し、素晴らしい指導者としてドイツ、EUだけでなく世界を率いた。メルケルは自身のことをどのように書かれたいか尋ねられ『彼女は労をいとわなかった』と答えた。本作は取材に基づくものなので彼女の表面的な部分しか記せないのは仕方ないが、上記の言葉は本当に真
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