エズメ・シュウォール・ウェイガンドのレビュー一覧

  • 「もう一人のアンネ・フランク」自伝

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    想像を絶する彼女の体験談。
    簡単に感想を書くことはできそうにないので、何度でも読み返したいと思った言葉を引用します。

    「最大の監獄は自分自身の心にあり、そこを開ける鍵はその人のポケットにもう入っていること。
    その鍵とは、自分の人生に完全な責任を負おうとする意欲。リスクを引き受けようとする意欲。自分自身を批判することをやめ、自分の潔白を取り戻し、自分をあるがままにーー人間として、欠点はあっても壊れていないものとしてーー受け入れ、愛する意欲のことだ。」

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    2025年04月30日
  • 心の監獄 選択の自由とは何か?

    Posted by ブクログ

    感情とは、扁桃体に象徴されるように理性ではコントロールできない獣を飼っているようなものだという表現を思い出す。後悔も恐怖心も嫌悪感も、考えたくもない出来事が何度も頭に浮かんで、その度にネガティブな感情に支配される。自分の身体なのに、自分で統制出来ないものだ。それでも何とか、クヨクヨしても仕方ないとか、悪く考えないようにしようと、後天的な理性で、それを飼いならそうとする。いずれ、獣は時間と共に消えていく。

    では、心の監獄とは何か。著者はアウシュビッツに強制収容され、その過程で両親も殺されている。本では自らの体験を語るよりも、著者に対する相談に答える形で展開される。監獄とは、トラウマでもあるが、

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    2022年07月12日