鈴木英司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2016年7月に北京の空港にてスパイ容疑で拘束され、服役の後2022年10月に帰国した日中青年交流協会元理事長の手による実録。拘束の理由の一つとされる2013年12月北京での中国外交官との会食に同席していた元毎日新聞社記者の企画により毎日新聞出版から出版された一冊です。
中国の「居住監視」という制度、起訴状,判決文(いずれも全文掲載)や、拘置所,刑務所内の実態、在華日本大使館の対応等に関する具体的な記述は、中国に語学留学,出張,駐在経験のある自分には大変興味深いものでした。最高人民法院(中国の最高裁判所)元判事と同室に収監されていたというくだりにも驚きました。
第5章の「どうする日中関係」に記された論考は特に目新しくは感じませんでしたが、日本はあくまで日米同盟を基軸とし、その上で中国との関係もしっかり考えていくべきとの主張は首肯し得るものでした。
今後も中国問題に関わっていきたいと言いながら、おそらく二度と渡航しない覚悟を決めて本書を上梓したと思われる著者に敬意を表したいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・中国は目的のためには手段を選ばず国家権力を発動する恐ろしさがあり、習近平体制以降は特に強権的である。なおかつ、現行体制が習近平の子飼いで固められていることをら考えると、習近平以降も路線が緩和に大きく進むことは考えづらい。
・中国には居住監視という逮捕ではないけど実質的に監禁して24時間監視し続けるという特殊な拘束手段がある。
・中国の弁護士は役に立たない。特にスパイ法絡みなど国家安全部の案件はなかなか引き受け手がいない。
・友人の湯本淵さんが逮捕された際の、情報がつつぬけだったこと等の経緯や、当局が確認を求めてきた写真が公安調査庁の身分証のコピーだったこと等から日本の公安調査庁には中国スパイがいることは確実。
・中国の裁判官は賄賂まみれが普通
・どんな絶望的な状況でも、時間の経過とともに適応できる。人間は思ってるより強か
・日本政府も大使館も受け身の事なかれ主義でなんの役にも立たない。国民を守る意志があるのかも不明。中には親身に頑張ってくれる外交官もいるが、出会えるかは運次第。とにかく外交力や交渉力、それを担保するカードが日本にはないのではないか。あるのはアメリカくらいかもしれないが -
Posted by ブクログ
日中友好に邁進して来た著者が、China法規に基づいて突然逮捕され、日本国大使館から全く支援を受けられず、6年の懲役に服した事件。
法治の意味が全く理解出来ないというか、する気のない文化圏。
事件の経緯は、冤罪というか、オレが違法だと思うから違法なんだという。
流石の著者もびっくりだったようだが、読んだこっちがびっくりしたのが、彼の国がそういう国で、どんな法律があるのかも知らないで仲良くしようって言ってたのかって。
この国と付き合う、最悪戦争して負けるってことは、何が起きるか。
素人文章なのでカスカス感はあるが、まあいいとして、それでもChinaと仲良くしないけないのだから、「日本が対応を考えなければいけないのだ」的な主張を堂々とやってること。
怖いわ。