ジョン・デューイのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
教育哲学をテーマにした論稿なので、学校教育に限らず「○○教育」と表される教育活動にあてはまる。もちろん「成人教育」・「従業員教育」等といったことも含まれると思う。
教師の積極的な指導が伴うことによってはじめて、生徒が主体的に教育的経験を得られる。このことも職場での従業員教育で大切なことだろう。日常の職場の業務経験の持つ高次な教育的意味を、意識するかしないかで、職場での人の育ちも変わってくるはずだ。
この視点は、第4章の「社会的統制」のテクストでもしっくりくる。「因習は摩擦を防ぐ潤滑油」(P.94)というフレーズだけ聞いてもしかり。
とはいえ、基本的に、本書は学校教育の現場の先生方に読むよう -
Posted by ブクログ
教育学専攻なんだから一冊くらい読まなきゃ!
って思って読んだ本ではなく、たまたま授業でこの本の第二章をプレゼンしなきゃいけなかったから勢いで全部読みました。でも教育学専攻なんだから読まなきゃという気持ちも一応あったぞ!久々に骨の折れる本を読んだ。結構本気出して読んだら同じ事ばっか言ってることに気づいてだんだん面倒くさくなってきた。でもせっかく読んだんだから細かく要約でもするかって思って一章毎に要約してたら字数ぶっ飛んでめんどくなった。頑張って自分用に一章毎にまとめたが、ここでは簡単に。
教育は伝統的教育か進歩主義教育のどちらかに進まなければならない。デューイはこの本で、後者に進んだ場合 -
Posted by ブクログ
デューイの『経験と教育』に星印で評価をつける、というのも奇妙な気がするのだが、とりあえずこんな感じか。
たんに教育論を振りかざしたものではなく、そもそも自由や経験とはなにか、といった深みのある話が読めてよかった。
デューイというと政治的には「左派」プラグマティズムというイメージがある。が(かなり簡略化すると)そうした従来の保守または進歩主義のイデオロギーに染まった教育を「プラグマティックに乗り越える」ということが重要とのこと。このあたりが一見すると「左」っぽいのだが、デューイの立ち位置はそこではないという(当たり前のこと)をあらためてよく理解できた。
個人的には教育論よりも「行動と思考の