岡崎二郎のレビュー一覧
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購入済み
何か面白いSF漫画はないかと探していた折、岡崎先生の漫画に出会った。他の作品でも表紙を見るに柔らかいタッチの絵柄なので誤解されそうになるが、内容はしっかりした造りのSFで、どこか藤子F先生のSF(すこしふしぎ)シリーズを彷彿とさせる。この作品は、ある理由があって選ばれたノベヤマ家が一家総出で、地球(日本)を代表して異星人との交流の為、宇宙を目指すというもの。異星人文明が抱える問題点や、何故ノベヤマ一家が選ばれたのか、そして異星人が我々地球人に一体何を期待しているのか、が旅が進むにつれ、主人公のノベヤマ父視点で浮き彫りなっていく。文明とは何か、共感とは何かをテーマにした壮大な作品であり、作者の哲
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Posted by ブクログ
メッセンジャーと呼ばれる特定パターンの遺伝子を持つ人間が、宇宙の先進文明が属する同盟星を順に周り、地球人として自分が成すべきことを見つける話。
地球人の文明が一定レベルに達し、メッセンジャー遺伝子と呼ばれるパターンの遺伝子を特定でき、宇宙の先進文明が発する電波を解析・解読できるようになったという想定。野辺山翔太という子供にメッセンジャー遺伝子があることが分かり、国家の要請により家族で宇宙の先進文明を回らないといけなくなった野辺山父が主人公。翔太はキーパーソンに過ぎない。
野辺山父は、メッセンジャーとは何なのかに答えを出し、宇宙の先進文明の脳みその限界を理解した上で、地球人として何ができ