戸田和光のレビュー一覧

  • 思い出列車が駆けぬけてゆく 鉄道ミステリ傑作選

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    氏の過去の鉄道ミステリ集。
    瓜生夫妻もの、懐かしいなぁ。辻作品に触れるきっかけは、赤川次郎氏の三毛猫ホームズに対抗した『迷犬ルパン』シリーズだったのを思い出す。
    収録の作品は、ホラー?と思わせるものもあったりして、テイストが色々で楽しい。
    1作、先日TVで見た星新一氏の作品の結末を連想するものもあり、ちょっとにやり。
    収録作品に登場する路線も全国あちこちだし、今となってはすっかり見かけない「急行列車」も登場して懐かしい。
    新シリーズの発表も続いていることだし、迷犬ルパンシリーズも復刊してくれるのを期待しちゃおう。

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    2022年09月30日
  • ダミー・プロット

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    現代では無くかなり昔にこの小説を書き上げた事に驚いた!

    緻密に書かれた物語とトリックには脱帽だ。
    まだまだ知らない作品で名作にであえるのは幸せです!

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    2024年08月22日
  • ダミー・プロット

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    ザ・本格推理小説。
    文体や描写に歴史を感じるものの、一度読み進めてしまうと止まらなくなる。
    冒頭に作者からの挑戦状があるので、「なにかあるな」という気持ちで読んでいくスタイル。

    トリック自体がとても良い出来!

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    2024年01月23日
  • 思い出列車が駆けぬけてゆく 鉄道ミステリ傑作選

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    今でもヒット作を上梓する息の長いミステリー作家、短編の中から鉄道をテーマとした作品だけを集めた作品。

    全て短編、短い中にどんでん返しをうまく散りばめた名人芸が楽しめる。1980年代の作品も多くそれだけで郷愁を掻き立てられる。

    大垣夜行からムーンライトながら、そして父子の葛藤を描いた「遠い日、遠いレール」が絶品。

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    2023年03月20日
  • 死の黙劇

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    ネタバレ

    知らない作家さんだったが、評判がよかったので気になっていた作品。

    これは小説ではなくミステリだ。
    トリックが先行するストーリーなので、小説として読むと期待外れかもしれない。また、登場人物がやけに多かったり、同じようなトリック・状況が堂々と用いられていたりと、俗にいう「ミステリ小説」とはかなり異なる短編集だが、作者がトリックを主役に据えている点を考えると、実に実直な作品でかなり好印象なミステリである。


    最初は読みにくかった登場人物の多さも、慣れてしまえば、多くの人間(事件とは無関係な人間も含めて)の思惑が交錯する事件であることで、味気のない単調な読み物になりがちなミステリの欠点を補っている

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    2024年03月19日
  • ダミー・プロット

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    ネタバレ

    職場の方に教えていただいたブログから見つけて購入。
    中盤くらいで、何となく結末の方向性が見えてきてしまったように思う。ただ、それでもなお、展開のテンポが良く読みやすいため、最後まで楽しむことができた。
    あまりなじみのない大阪の街を舞台にしていることも個人的には興味深かった。

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    2023年09月22日
  • 思い出列車が駆けぬけてゆく 鉄道ミステリ傑作選

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    お座敷列車殺人号/夜行急行殺人号/
    ブルートレイン殺人号/a列車殺人号/郷愁列車殺人号/
    白い闇の駅/オホーツク心中/遠い日、遠いレール/
    終電車の囚人/鉄路が錆びてゆく/
    東京鐵道ホテル24号室/轢かれる

    鉄道好きな人には面白いかもしれない

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    2022年11月08日
  • 思い出列車が駆けぬけてゆく 鉄道ミステリ傑作選

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    国鉄がでてきて懐かしい。
    鉄道に関するミステリを集めた短編集。
    辻真先さんのイメージがポテトとキリコとカリオストロの
    ノベライズのイメージしかなかったので、楽しい気楽な話が多いのかなと思ってたけど、心の複雑さというか男女の心のすれ違いというか、なんというか大人向けなのかなと思いました。

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    2022年10月20日
  • 死の黙劇

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    作者自身が自らのミステリ技法を「手品文学」と表現されていたようですが、読んで納得。
    トリックを成立させるためにアレコレと繰り出されてくる情報に読者の注意を惹きつけつつ、最終的にあかされる解決篇での種明かしの展開が、まさに手品の「観客の注意を右手に惹きつけている間に左手で細工をする」といった赴きで面白かった。
    今回、収録された作品達はアリバイ崩しものが多かった印象。近刊予定の長編も楽しみです。

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    2021年08月04日
  • 死の黙劇

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    惹句があんまり怖すぎて、恐る恐る読んでみたのだが、実物はいたって普通のミステリ。よく引き合いに出される天城一氏の作品などに比べれば遥に読みやすい。ついでに口を滑らせてしまうが、能書きばかりで看板倒れの感が否めない天城作品よりもミステリとしても上だと思う。
    なおパズラーではなくトリックを愛でるタイプのミステリ。作者本人は「手品文学」と自称していたそうな。そのトリックがあまりにも入り組んで分かりづらいのが、恐れられた理由らしい。確かに一読で頭に入らない感じはあるものの、アリバイ崩し系のミステリはみんなこんなもんじゃないの的なことは思わないでもない。

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    2021年08月02日